メンバーズ・メッセージ
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- Nguyen Duy Phuoc
- 所属 :
キョンソン大学(慶星大学校) - 出身国・地域 :
ベトナム - 名前 :
Nguyen Duy Phuoc
さくらサイエンスクラブ関係者の方々、そして世界中のさくらサイエンスクラブメンバーの皆さん、こんにちは!私の名前はNguyen Duy Phuocです。私はキョンソン大学(慶星大学校)メカトロニクス工学の学士課程2年目に在学中で、全て奨学金を受けて学んでいます。2017年に行われた1週間のSSP(さくらサイエンスプラン)交流プログラムでの経験は数年前に遡りますが、当時のことは全て覚えています。
私がこの専攻を決めるきっかけとなったのは、この日本への訪問であり、特に未来館を訪れた日のことでした。毛利衛先生への表敬訪問をした際、先生の天文学全般、特に自国への多大な努力と貢献に影響を受けました。毛利先生は、私たちに人工衛星の部品の名前について質問をしました。私と一緒に参加した学生の多くがその部品の名前を挙げましたが、誰も正解しませんでした。しかし、毛利先生は学生の意見をすぐに否定せず、「あなたの今後のキャリアは?」あるいは「将来、どのようになりたいですか?」と問いかけていました。なぜ学生がその答えを出したのかを、その学生の専攻に基づいて、その専攻の重要性を分析したうえで、説明をしてくださいました。結局、時間の都合で学生全員が答えることはできませんでしたが、数人の学生の意見を聞いた後、毛利先生は「冷却装置です」という答えを提示しました。これは当時の私の頭の中にもあったものでした。しかし、重要なのは答えそのものではなく、毛利先生のビジョンやインスピレーションの与え方などでした。それは一日や二日で身に着くものではなく、十年、二十年、あるいは人生をかけて成し遂げられたものなのだと感じました。私も毛利先生のような素晴らしいビジョンを持った人間になりたいと思い、メカトロニクス工学を専攻して研究を始めました。
COVID-19の影響で、ほとんどの講義がオンラインで行われていますが、今でも私の研究は順調に進んでおり、予想していたほどの影響はありませんでした。ロボティクスやスマートな「モノ」(スマートグリッド、スマートホーム、スマートシティなど)を学びたいという気持ちは、単にその分野に将来的な可能性が見込まれるからではなく、私自身がそのような分野に熱い気持ちを持っているからです。もしかしたら近いうちに日本で奨学金を得て学ぶ機会があるかもしれません。
さくらサイエンスプランでの経験に感謝するとともに、また皆様と日本でお会いできることを楽しみにしています。さくらサイエンスクラブと皆様の更なる発展をお祈りいたします。ありがとうございました。