さくらサイエンスクラブについて

「We are one!さくらサイエンスクラブ」は、あなたの国や、世界各地域の友人、プログラムの主催者、サポーターなど、さくらサイエンスプログラムに参加した人々の相互交流のためのウェブサイトです。

さくらサイエンスプログラムは、科学技術振興機構(JST)のもと、科学技術への関心を拡大する目的で世界各地から青少年を招待しています。 さくらサイエンスクラブは、過去のプログラム参加者とプログラムを支援した参加者で構成されています。このウェブサイトでは、まだプログラムに参加していない、あるいは将来参加されるかもしれない方々のためにできるだけ有用な情報やコンテンツを掲載する予定です。

本部長からの挨拶

2024年4月1日
本部長 藤木完治

 本年四月に岸前本部長の後を継いで着任しました藤木です。今年は、JSTさくらサイエンスプログラムが2014年に創設されて以来二度目の十年期の始まりの年です。この区切りの年に当たり、さくらサイエンスプログラムは、従来の理念を保ちつつも、新たな時代の要請にも応えていきたいと考えています。この時期に着任した新本部長として、全力でこの課題に挑戦して参りたいと決意しているところです。

 さくらサイエンスプログラムは、プログラムを通じて、諸外国の若い学生、研究者、行政官そしてそれらの若者の所属する学校、大学、研究機関、政府機関と日本の間の、そしてそれら若者達、機関間での、継続的な交流を産み出してきました。これまでにアジアを中心として世界中から約4万人もの優秀な若者が日本を訪問し、最先端の科学技術や日本文化を体験しています。このような交流を更に拡大していきたいと考えています。

 一方、最近では、日本と当該国・地域、ひいては世界の科学技術イノベーションを促進するために、高度な頭脳循環が必要であるとの認識が高まっていることから、さくらサイエンスプログラムにおいても、そのような視点からの対応も図っていくこととしています。さくらサイエンスプログラムを通じて、異なる国・地域の異なる知的、文化的背景を持つ若者達が交流・連携することで新たな発想を産み出し、新たな科学的発見、イノベーションの創出等に資するとともに、参加した諸外国・地域間の友好関係の強化に貢献できると信じているからです。

 さくらサイエンスプログラムでは、さくらサイエンスクラブという同窓会を設置し、参加者には、個別プログラム終了後も国境を越えて参加者間での交流が継続できるようにネットワーク構築を支援するとともに、日本を含むグローバルな科学技術動向に関する最新の情報提供を行っています。さくらサイエンスクラブを通じて、各参加者が、日本や世界との絆を更に深め、会員間のネットワークを強固にすることで、地域的な、国家的な、更にはグローバル課題に共同連携して挑戦し、それらの解決に結びつけることができると信じているからです。実際に、さくらサイエンスクラブの会員の間で、各国・地域毎に同窓会を開催するなどの自主的、自発的な活動も始まっていますが、JSTとしては、そのような活動を更に支援し、将来、さくらサイエンスクラブメンバーの一人ひとりが、各国・地域の、ひいては世界のリーダーとして、国・地域や国際社会を牽引する人材になることを期待しています。