メンバーズ・メッセージ

FY 2020
  • Ali Md. Shuzon
    所属 :
    岡山大学
    出身国・地域 :
    バングラデシュ(バンガバンドゥ・シェイク・ムジブル・ラフマン科学技術大学)
    名前 :
    Ali Md. Shuzon

みなさん、こんにちは。最初に心をこめて挨拶をさせていただきます。私はALI MD SHUZONです。 (MD. SHUZON ALI)私は、バングラデシュのゴパルガンジにあるバンガバンドゥ・シェイク・ムジブル・ラフマン科学技術大学(Bangabandhu Sheikh Mujibur Rahman Science and Technology University)数学科の助教授です。

現在、私は岡山大学大学院で新たな博士号取得のため、博士課程に在籍しています。

私は日本を含むいくつかの国で数年間努力してきました。 3〜4名の教授と良いポジションを築いた後でも、うまくいかなかったことがありました。その一方で、私は同僚と一緒にIELTSの講座を受講し始めました(試験は受けませんでしたが)。そして最後の年、日本人の教授と半年くらい一緒に働き、今回は大丈夫だろうと思いましたが、運悪く研究室に残ることはできませんでした。すべてのことは思うように進まない、とそのとき私は理解しました。

そんな時に予期せず、Abdullah -Al Asadさん(岡山大学博士課程の学生だった一人)が私の出身地であるバングラデシュに来て、会うことになりました。私に励ましの言葉をかけ、アドバイスもしてくれました。話し合いの間、Abdullahさんは彼の指導教授にメールで連絡するよう私に勧めてくれました。橋渡しをしてくれたAbdullah -Al Asadさんに感謝します。その後、科学技術振興機構(JST)が運営するさくらサイエンスプラン事業の下で行われる招待プログラム(短期研修)に参加することになり、2020年2月17日から2月23日の間、岡山大学を訪問しました。

来日前、私は日本の教授と詳しく研究について話し合い、自分の研究内容を提案しました。最終的には2019-2020年の枠組みで文部科学省に申請しました。その年の選抜では、日本の3つの異なる大学から返答がありましたが、最終的に、私の尊敬する教授(現在の岡山大学の指導教授)から以下のようなメールが届きました。「文部科学省奨学金の正式な発表があり、岡山大学でShuzonさんを優先的に迎えることになりました。おめでとうございます。」実際に言葉で説明するのが難しいのですが、このメールを受け取った時は本当にうれしかったです。

2020年2月17日から2020年2月23日までの7日間、私は、4人学生とともに日本にいました。研修は毎日午前9時から午後5時まででした。初日(2020年2月17日)には、岡山大学での学習環境、学術活動、修士号、博士号のプログラムなど、さまざまなトピックについて話し合いました。私と学生らは、講義室や実験室に関連するあらゆるものを見ては驚いていました。研究室では日本人学生とも交流し、私は、さまざまな種類のソフトウェアについて学ぼうとしました。日本人学生は、研究室でどんなことが行われているのかたくさん教えてくれました。研究室の印象は「すごい!」の一言に尽きます。それぞれの研究室は最新の技術が組み合わさっており、全体として、新しいことに挑戦し素晴らしい成果を出そうとしているように見えました。そして、日本政府はこういった科学技術の普及において主導的な役割を果たしています。

岡山に滞在している間、誰かが「岡山市は日本では村のようだ」と言っていました。岡山が村だとしたら、日本の他の都市はどんなものだろう?と驚きました。私たちの国にはこの「村」のような都市はありません。高層ビル周辺に大規模な施設があるくらいで、限られた技術しかにしか触れることができません。実際、日本政府は日本のあらゆる場所に科学技術をもたらしてきました。才能ある人々の知識を活用し、今新たなイノベーションがすべての日本の研究室で起こっています。技術とともに発展してきた日本はさらに先進国としての地位を固めていると思います。

結びとしてまず、私たちは偉大な創造主にたくさんの感謝を捧げたいと思います。その慈悲なしには何ごとも不可能です。第二に、私は両親の犠牲、祈り、そして愛がなければ存在しなかったでしょう。そしてこの場をお借りして、2020年2月16日〜23日の7日間のさくらサイエンスプログラム(SSP)の支援にも感謝の意を表します。

尊敬する岡山大学の鶴田健二教授が、この短期研修プログラムの教員として私を選んでくださったことに、深く感謝しています。私の場合、さくらサイエンス交流プログラム(SSP)は文部科学省の奨学金を申請する機会を与えてくれました。 SSPに関わる皆さま、科学技術振興機構(JST)やさくらサイエンスクラブ(SSC)にも感謝しています。そしてさくらサイエンスプログラム(SSP)のさらなる発展をお祈りしています。私はこの温かい思い出を決して忘れることはないでしょう。