メンバーズ・メッセージ

FY 2024
  • Orawan Sriboonruang
    所属 :
    東南アジア教育大臣機構 STEM教育センター(SEAMEO STEM-ED)
    出身国・地域 :
    タイ
    名前 :
    Orawan Sriboonruang

私は教育者で研究者、そして特にSTEM教育の充実を提唱しています。2022年からさくらサイエンスクラブ タイ同窓会の幹事長を務めています。科学教育の旅を通じて私は、東南アジア地域を拠点に世界各国へと足を延ばしています。その過程で学習格差の解消、イノベーションの促進、STEMリーダーとなる若者の心を育むことに尽力してきました。科学教育、学習カリキュラムの開発、国際協力のバックグラウンドを持つ私は、若い学習者が常に進化しているこの世界で質の高いSTEM教育の機会に公平にアクセスし、成功できるよう、自分のキャリアを捧げてきました。

さくらサイエンスプログラム(SSP)との出会いは、この素晴らしいイニシアチブに自ら参加した2017年でした。その経験はたいへんに変革的で、先端科学研究、異文化コラボレーション、専門家ネットワークへの扉を開いてくれました。SSPを通じて、私はSTEM分野における国際協力の力を目の当たりにし、東南アジアで科学分野の才能を育てるという私的なミッションがいっそう高まりました。

JST のビジョンが数え切れないほどの若手研究者の礎となってきたことを振り返ると、私は大きな誇りを感じます。SSPがタイ国内外の学生・研究者の高度な科学的探究、文化交流、グローバルなネットワーク作りのための素晴らしいプラットフォームを提供してきたからです。

科学は常に世界共通の言語であり、この取り組みを通じて、学生は国境を越え、有意義なパートナーシップを築き、科学技術の未来に貢献する力を伸ばしています。実践的な研究経験、日本の一流科学者による指導、世界クラスのイノベーションを身近に経験することは決して失われない記憶となり、技術的な専門知識だけでなく、グローバル化した世界で成功するために必要な自信や野心、そして共に協力するスピリットを培うことができます。

さくらサイエンスクラブタイ同窓会幹事長として私はこのプログラムの永続的な影響力を目にすることができて光栄です。多くの同窓生が、日本で過ごした時間から得たインスピレーションと知識を携えて、STEM 研究、産業、教育の分野でキャリアを積んでいます。さらに重要なのは、これらのプログラムが科学的探究心、国際協力、生涯学習の価値を継承し、私たちの国や地域の未来を形作っていることです。科学技術がますます発展し続ける世界において、SSPのような交流プログラムは国家間の重要な架け橋として皆の心を結び付けます。STEM 分野のグローバル人材育成に対する揺るぎない取り組みは、JSTが教育・協力体制・科学外交に貢献している証です。

さくらサイエンス クラブ タイ同窓会を代表して、JST と日本のパートナーの皆様が、次世代STEM リーダーの育成に献身してくださっていることを深く感謝します。また、このプログラムが今後も繁栄し、若者の心を明るく照らし、幾年にもわたってグローバルなパートナーシップを強化していけるよう祈願しております。

Let’s stay connected and inspired!