メンバーズ・メッセージ
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- Nan Aye Thazin Oo
- 所属 :
転校前 ミャンマー国カイン州コーカレイ市
第一基礎教育高等学校
転校後 ミャンマー国モン州タトン市
第一基礎教育・工業・農業・畜産高等学校 - 出身国・地域 :
ミャンマー - 名前 :
Nan Aye Thazin Oo
私の子どもの頃の夢は、さまざまな言語を学び、外国を訪れ、各国の文化・発展・特徴などを探求することでした。ユニークな特徴、美しい文化やビジョン、そして革新的技術を持つ国として特に日本を訪れたいと思っていました。
ミャンマーに住む十代の高校生として自分が他校の生徒や指導教員と一緒にさくらサイエンスハイスクールプログラム(SSHP)に参加できるとは夢にも思っていませんでした。それは最高の祝福だったと思います。
すべては2023年2月に始まりました。 期末試験が終わったとき、町の教育委員会から連絡があり、私はミャンマー高等教育省からSSHP23交流プログラムに参加するよう招待状を受け取りました。
幸運なことに、私はミャンマー高等教育省が開催する選抜試験に参加する機会を得たのです。 高等教育省はミャンマーの首都ネピドーにあります。私は無事首都まで向かい、試験を受けることができました。 結果発表は17歳の誕生日の翌日、3月20日─それは自分史上最高の誕生日プレゼントでした!
参加までの準備期間中、ミャンマー国内でこのプログラムに選抜された高校生たちは頻繁に連絡を取り合い、準備をしました。ビザやパスポートの申請に必要な書類を記入し、ディスカッションのためのZoomミーティングにも参加しました。プログラム参加者の手引きに記されている注意事項も念入りにチェックしました。
そして2023年6月、私たち訪問団はヤンゴンに集まり、興奮冷めやらぬ気持ちで日本に向けて飛び立ちました。ミャンマー以外にはベトナム、ブルネイ、カンボジア、マレーシア、の高校生が同じプログラムに参加しました。
日本科学未来館、JAXA、慶応義塾大学、幕張高等学校、三溪園、三菱みなとみらい技術館、サイバーダイン、鎌倉、JSTの事務所など、2023年6月25日から7月1日の間、私たちが触れた先進的・革新的なテクノロジーは予想以上で、真に興味深いものでした。 ナノテクノロジー、半導体、E-skin(電子皮膚)について解説してくださった染谷教授の講義は本当に印象的でした。また。日本科学未来館で館長の浅川智恵子さんが語った言葉「諦めずに不可能を可能にする」を私は決して忘れることはないでしょう。今に至るまで浅川さんは私の憧れのロールモデルです。
プログラムの間、素晴らしい時間が流れる中で私は多くの友人を作り、テクノロジーに関する情報にもたくさん触れることができました。
ミャンマーに帰国したあとは、この輝かしい日々のことを思い出さずにはいられず、日本での経験や学んだことをまわりの人々に共有しています。
まだ高校生活が終わっていない私ですが、大学では留学したいと考えています。特に外国語と観光に関する科目に興味を持っているので世界的な観光の事業者として実りあるキャリアを積んでみたいと願っています。なので、SSHPでも将来的には科学技術以外の科目に興味のある学生も積極的に受け入れてほしいと思います。そして、そういった学生のための奨学金も人数に応じて柔軟に付与されればいいな、と思います。
将来は、旅行業界や世界的な旅行会社で働き、自分が旅した国々について語れるようになりたいです。 旅路は長いですが、いつか私も再来日を果たし、またJSTの皆さんと再会したいと思います。
自分の将来についてはまだ確信がありません。それでも、私は何らかの理由でまた日本を訪れたいと思います。もっと探索してみたいという気持ちがあるからです。