メンバーズ・メッセージ
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- ツァイさん
- 所属 :
筑波大学 生命環境学研究科 - 出身国・地域 :
中国(中南林業科技大学) - 名前 :
ツァイ・ムンインさん
日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?
2016年10月さくらサイエンスプラン(SSP)に参加したときが私にとっての初の海外経験でした。大学院卒業当時、私は人生の岐路に佇んでいました。就職すべきか?大学に残るべきか?─このような葛藤を抱えていたとき私はある日突然SSPに参加することになりました。それはまるで人生の道筋に突然現れた「ボーナス」のようなひと時で、自然と自分がたどるべき道へと導いてくれたように思います。プログラムの一環として私たちは主に森林研究・整備機構 (FFPRI)と筑波大学を訪れました。一番印象的だったのは優れた研究環境と研究者たちの真摯な姿勢でした。現在、私は筑波大学の一員として学ぶことができて光栄です。これまで受けてきた支援やサポートに深く感謝しています。
日本での生活についてのコメントをいただけますか?
私は2018年4月に筑波大学に入学しました。大学では学事にかかわる様々な申請について、勉強方法や困ったときに支援を求める場所などについて知ることのできる新入生向けオリエンテーションがあります。
私の担当教員である津村義彦教授は、たいへん知識に富む真摯な忍耐強い先生です。私はいつも先生の賢明な助言を参考にしています。同じ研究室で博士課程に在籍しているインドネシア人学生の皆さんも温かく親切です。ある研究課題について率直に議論をしたり、時には互いの国の文化について話し合ったりもします。セミナー(ゼミ)は毎週行われますが、博士課程のプロジェクトには専門カリキュラムが多いので他の学生についていくのが少したいへんです。
また、日本に住むのは中国に比べて費用がかかります。特に入学当初受けられる奨学金が限られているので保育士の補助スタッフとして働く、といったアルバイトの場を大学が留学生に提供してくれるとたいへんありがたいです。
これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。
後輩のみなさんにとって最も重要なことは、多くの可能性を試し、興味を見出す、そして自分が好きな道に進む過程を楽しむことだと思います。私たちに定められた使命や道筋を見つけることは容易ではありませんが、ぜひ外の世界に飛び出して色々と試してみてください。
英語は世界で最も広く話されている言語として私たちの生活の中では重要なスキルといえるでしょう。英語に堪能であることは学問やキャリアだけでなく、外の広い世界と対峙するときにも利点をもたらすでしょう。また、読書も若者にとって良い習慣です。世界を旅する余裕がないのならば、できるだけ多くの本を読むことです。広い世界を知り、未来を想像することは私たちにとってたいへん有益なことです。