メンバーズ・メッセージ

FY 2019
  • ウオンタヴィンサクさん
    所属 :
    大阪府立大学 大学院工学研究科 量子放射線系専攻
    出身国・地域 :
    ラオス(ラオス国立大学)
    名前 :
    ブンヤン・ウオンタヴィンサクさん

日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?

さくらサイエンスを通じ、松浦寛人教授によるプラズマのレクチャーに触れたことでこの分野に関心を持つようになりました。プラズマは糞便系大腸菌E-coliを殺滅することができます。応用の可能性が広いプラズマという分野のスキルや知識を深めることはたいへん重要だと感じました。そして、プログラム終了後、ラオスに帰国した私はプラズマを用いた汚水浄化に興味を持つようになりました。現在、ラオスでは化学薬品や放射線等を利用して水質汚染を解消しようとしていますが、汚水の処理にプラズマを利用する方法はまだ普及していないため、今後そのような可能性を開拓できるのではないかと思いました。最後になりますが、さくらサイエンスプランの企画・運営に携わっている方々に心から感謝しています。

日本での生活についてのコメントをいただけますか?

大阪に到着したとき、担当教員である松浦寛人教授をはじめ、多くの先生方に温かく迎えていただきました。人々がフレンドリーでありながらも礼儀正しいので日本が好きです。大阪での滞在を通じ、私は日本語の学習、放射線およびプラズマについての講義を受け、多くのスキルや知識を身につけることができました。日本人の学生やベトナム人留学生等、同じ教室で学んだ者同士で友情を育むチャンスもたくさんあります。言語や文化について交流するにつれて日本語も上達し、さらに良い友人関係を築くことができました。特に大阪の食べ物は美味しく、味覚で楽しみながら日本の文化に触れられます。最後に、文部科学省による国費外国人留学生制度の奨学金を得られたことで大阪府立大学大学院への進学が叶ったことを追記します。

これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。

多くを学べたのでこのプログラムは自分にとってたいへん有益なものでした。実験を通して新たなスキルや知識を獲得することができました。また、このプログラムで学んだことで対象分野への興味がいっそう増しました。日本は世界の中でも科学技術に秀でている国のひとつです。さくらサイエンスプログラムに参加できる人は日本でさまざまなことを学べるという点でとても幸運だといえるでしょう。特にあなたが日本で研究・進学を検討しているのならば、プログラムで訪れる大学や教授の方々を今後の接点として自分の将来を計画するのも良いでしょう。人々の優しさに加え、日本には訪れるのに相応しい美しい場所もたくさんあります。