メンバーズ・メッセージ

FY 2018
  • リュウさん
    所属 :
    岩手大学 大学院工学研究科
    出身国・地域 :
    中国 (西北農林科学技術大学)
    名前 :
    リュウ・ヤンさん

日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?

さくらサイエンスプランのおかげで、私は日本を訪問することができ、日本について理解することができました。プログラムの間、未来館や国立博物館を見学したことで視野が広がりました。古代にさかのぼった日本のルーツから現代のハイテクな生産現場を知るに至りました。すべてが忘れられない印象を残しました。後に私は岩手大学のオープンキャンパスに行きましたが、そこで研究者のみなさんから最新の研究を見せていただき非常に興味を持ちました。その後、シチズン東北、アイシン東北など、東北地方にある工場をいくつか視察し、環境を水質汚染や産業廃棄物から守る方法を見せてもらいました。そして、しばし母国の環境問題について考えさせられました。自分にとってたいへん有意義な体験だったため、私は将来日本へ留学する決心をしました。

日本での生活についてのコメントをいただけますか?

日本での生活は中国とだいぶ違います。日本で安心して暮らすためにはいろいろなことに気を配らなくてはなりません。例えばゴミを捨てるにしても曜日によって、回収してもらえるゴミの種類が異なります。日本の環境はみなさんもご存じのとおり美しいです。市民のあいだでも環境保護に対する意識が高いからでしょう。また、車両や通行人は左側通行です。最初は運転席が右側にあることを知らず無人運転で車が動いているのか、とびっくりした覚えがあります。大学の教授や学生はたいへん親切で礼儀正しく、心地良い時間を過ごしています。

これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。

最初、私はさくらサイエンスがどのようなプログラムかまったく知りませんでした。当時の先生は「日本について学べる機会だ」と説明してくれました。先生のことばを信じて準備をしました。自分にとって初めての海外経験だったのでたいへんわくわくしていました。日本で出会った教授・学生、そしてプログラムの運営に携わっているスタッフを忘れることはないでしょう。また、日本の先進技術は私の留学のきっかけとなりました。今では誰もが若いうちに異文化体験の機会を与えられるべきではないか、と思います。