メンバーズ・メッセージ
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- 郭さん
- 所属 :
大阪電気通信大学 - 出身国・地域 :
中国 - 名前 :
郭 東昊
日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?
自国を出たのは今回が初めてでした。それはちょうど高校生活が終わる数カ月前、さくらサイエンスプランをつうじて日本に行けると知ったときはかなり興奮しました。中国のクラスメートよりも数カ月早く日本で教授の方々に会い、キャンパスライフを体験し、日本での生活基盤を固めることができる!と意気込んでいました。まだ日本語はひらがなの勉強しかしておらず、当初はメニューに書かれている漢字を発音できないため飲食店で注文することもできませんでした。そのときのショックで私はいったん中国の大学に戻り、日本語を猛勉強しました。今は身の回りのことはほとんど自分でできるようになりました。なのでプランで一足先に来日できたことに感謝しています。たいへん貴重な経験でした。
日本での生活についてのコメントをいただけますか?
その後、長い準備期間を経て私は大阪電気通信大学に正規の留学生として入学しました。来日して最初の一カ月はとにかく生き延びるための最低ラインをクリアしている感じでした。私は西日本の大学に留学したので先生の中にも関西の方言(関西弁)で話す方がいて、それに慣れるまでまた二カ月ほどかかりました。ようやく慣れたところで少しホームシックになりました。日本の食べ物に問題はないのですが、そのときは母国の味が懐かしくてしかたありませんでした。大学では会計学で良い成績を治め、プログラミングのセミナーに参加して積極的に学んでいます。このペースでがんばって四年になってからは奨学金を申し込みたいと考えています。
これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。
「皆がやっているのと同じことをするのは意味がない」─これは私が好きなユーチュブ・パーソナリティーCasey Neistatのことばです。他人のようになる必要はなく、自分自身を大事にするべきだと思います。短い人生の貴重な時間を他人になりきったり、人を真似たりすることに意味はないと思います。またCaseyのことばですが「この世を熟知している者はいない」。だから、自分ひとりで何かをやってみることを恐れないでください。それがきっと成功への道筋になるでしょう。自国の友人だけと固まらないで、どんどん知らない人との新たな出会いを求めて外に出たらいいと思います。自分がやりたいことを突き詰めて、そこでナンバーワンを目指してください。