同窓会
インドネシア同窓会が2023年SSTIA─さくら科学技術イノベーション賞の受賞者を発表
2023年 10月1日、さくらサイエンスクラブ インドネシア同窓会 (Sakura Alumni Association in Indonesia 通称SAAI) は、2023 年さくら科学技術イノベーション賞(通称SSTIA2023)の最終選考を通過した受賞者を発表しました。 SAAI幹事らは、科学技術やイノベーションに関わる各機関への訪問・協議を積極的に行うなど、早くも3月から入念に準備を進めてきました。 論文の募集、審査員への依頼、応募内容の審査、そして最終候補者を発表するオンライン授賞式の場を提供するという一連のタスクは、幹事団のチームワークによってスムーズに進められました。 SSTIA2023に貢献・支援いただいたSAAI幹事およびSAAI同窓生の皆さんに事務局一同、心よりお祝いを申し上げます。
SAAI事務局書記長Ms. Anisa Fatonahによると、今回インドネシア全国から計 88 名の若手研究者が論文全文投稿への参加要件の一部となっている抄録を提出しました。 37 の大学、政府機関、民間企業、高等学校など多岐にわたる方面より応募がありました。
この論文賞では、A、B、C の 3 クラスと追加カテゴリーに基づき受賞者が選定されました。
Class A: ASEANブルーエコノミー発展のための科学技術応用
Class B: 持続可能なグリーンエコノミーの発展を目指す再生可能エネルギーの展望
Class C: 食料安全保障達成に向けた協力的取り組み─ASEANと日本の協力
以下より各受賞者の抄録を読むことができます。
(論文全文をお読みになりたい場合は、各著者の電子メール、あるいはさくらサイエンスクラブ事務局までお問い合わせください。事務局連絡先ssc20[at]jistec.or.jp ─ [at]を[@]へ置き換えてください。)
SSTIA 2023のプロジェクトリーダーでもある幹事Ms. Livia Liannasariは、今回のイベントについて次のように語りました。「インドネシア全土の若い研究者たちの熱意を目の当たりにすることができて大変光栄です。彼らの研究努力を評価・促進・そして広めるためのプラットフォームを提供するというイベントの真の使命を果たせたとのではないかと思います。 さらに、SSTIA 2023 は、科学技術・イノベーション (STI) の発展において国際協力が重要であることも示しています。」
オンライン授賞式では主に今回のイベントに賛同・協力してくださった方々から励ましのお言葉もいただきました。
- 科学技術振興機構 さくらサイエンスプログラム推進本部プログラムコーディネーター 西林加奈子氏
- インドネシア 国立研究革新庁
(BRIN-Badan Riset dan Inovasi Nasional; National Research and Innovation Agency Republic of Indonesia), 人材育成総局局長 Dr. Raden Arthur Ario Lelono - ASEAN事務局 科学技術局長 Dr Zurina Moktar
- 在インドネシア日本国大使館 科学技術担当 山崎久路 一等書記官
インドネシア同窓会幹事長 Mr. Abdul Baits Dehanaによると、「SAAI の同窓会活動は科学技術振興機構(JST)が実施する さくらサイエンスプログラム(SSP)に参加した国々の中でも特にインドネシア出身の若者や同窓生のさらなる成長を促すことを目指しています。こういった活動は、論理的思考を強化し、参加者個人やグループ全体にも恩恵をもたらすものでしょう。自然科学のみならず、社会科学・人文科学専攻の同窓生も対象となっています。」
最後に、Ms. Liviaからイベント後の率直なコメントがありました。 「さまざまな関係者と調整し、円滑なコミュニケーションを確保することはときに困難な場合もあります。 しかしながら、これらの経験を通じ、ゴールに近づく旅自体が目的地と同じくらいに価値があることを学べました。」