メンバーズ・メッセージ

FY 2020
  • Muhammad Mazeinda Albiruni
    所属 :
    インドネシア教育大学
    出身国・地域 :
    インドネシア
    名前 :
    Muhammad Mazeinda Albiruni

インドネシア教育大学(UPI)でインドネシア文学を専攻しているMuhammad Mazeinda Albiruniです。アートコンペの審査員を引き受けたり、メンターやボランティア活動にも力を入れている21歳の奨学生です。

2015年8月、私はさくらサイエンスプラン(SSP)をつうじて日本に行き、大阪、京都、東京を訪問する機会がありました。もう5年も前になります。日本人はしっかりしており親切です。日本人には優れた技術と美しい文化があります。交流プログラム終了後、私はさまざまな面で影響を受けました。日本人の習慣にも影響されました。私は兄弟姉妹のように日本人が大好きです。さくらサイエンスプランが私に多くの経験を与えてくれた、と再認識しています。

それ以来、私は芸術分野で成果を上げるために多くの企画に関わりました。その中でトロフィーを授与され、表彰されることもありました。しかしそれでも、多くの人のために善い行いができなければ、不十分だと思います。インドネシアの村で行っているボランティア活動では、多くの子供たちに読み書きを教えています。日本に行ったことがある自分としては、アートで何か革新的なことをしなければ、と感じていました。

すると2017年に偶然、私にとってアートの師匠のような先生からあるプロジェクトに誘われました。それは、インドネシアに散らばる20の州の人々に演劇の脚本作りを教えることでした。彼は私に20の異なる言語で演劇の台本を作るよう学生たちを指導して欲しかったのです。言語間の違いから観客に内容が伝わりにくいだろうな、と思いましたが、幕引き後、観客からは良い公演だったと称賛されました。

SSPは私に多くのことを与えてくれました。イノベーションをつうじて何か新しいことを学びたいのならば、お互いを理解しなければなりません。観客は俳優が話している言語を理解していませんでしたが、俳優が醸し出す感情を通して作品を理解しました。

今、私は別の大学の学生と一緒に新しいアートプロジェクトを始めようとしています。共同でテキストを作成する手法とオンライン・プラットフォームを使った試みです。それに加えて、今私は日々の記録や本になるかもしれない内容を書き留めています。みなさんも読んでもらえる日が来れば嬉しいです。

日常の中で日本の写真や文化を紹介する映像などを目にすると、私はSSPが夢を実現するために自分をサポートしてくれたことを思い出します。私たちがどこの国や地域の出身だとしても、私たちは皆兄弟姉妹のような仲間です。