メンバーズ・メッセージ

FY 2024
  • Lau Woei Jye
    所属 :
    マレーシア工科大学(UTM) エネルギー化学工学部
    出身国・地域 :
    マレーシア
    名前 :
    Lau Woei Jye

さくらサイエンスプログラム(SSP)を通じた経験を皆さんにお伝えできることを光栄に思います。私は2018年、教員として当時博士課程に在籍していた学生1名とともにこのプログラムに参加する栄誉に恵まれました。私たちは幸運にも、滋賀県にある東レ株式会社の工場で短期産業研修を受けることができました。この経験は、工場労働者の日々の業務におけるプロ意識を浮き彫りにするもので、本当に目を見張るものでした。逆浸透(RO)膜を評価するための適切な技術に関する貴重な知識を得ただけでなく、琵琶湖博物館も訪れ、琵琶湖と地域社会とのユニークな相互関係についても学ぶことができました。

2019年には、マレーシアで開催された第一回さくらサイエンスクラブ同窓会の幹事として貢献する機会があり、今日まで幹事としてその役割を続けています。2024年現在、私たちはパンデミック中のバーチャル集会を含め、四回の同窓会を成功裏に開催してきました。さらに、幹事団全員の努力により、さくらサイエンスクラブマレーシア同窓会(MASSA)をマレーシアの学会登録機関(ROS)として正式登録しました。MASSAの進捗状況については、公式Facebookページhttps://www.facebook.com/MalaysiaAlumniofSakuraScienceAssociation をご覧ください。

2018年、SSPに参加して以来、私は科学技術プロジェクトで日本と協力する機会をさらに模索してきました。最近、京都大学と共同で行った研究提案が、科学技術振興機構(JST)のNEXUS(若手人材交流・能力開発プログラム─リーダーシップ交流コース)に採択されました。このプロジェクトは、水生環境における微量有機化学物質(TrOC)、マイクロプラスチック、抗生物質耐性菌(ARB)およびそれらの関連遺伝子(ARG)に関連するリスクに対処するための膜処理技術の進歩に焦点を当てています。このプロジェクトの詳細については、ここをご覧ください。このプログラムによって、2025年度中、共同研究のため日本とマレーシアを三度行き来する予定であり、日本の研究チームと緊密に協力できることを心待ちにしています。

学生および研究者の皆さんには、JST が提供するさまざまなプログラムを検討することをお勧めします。これらのイニシアチブは、成長およびコラボレーションを促す素晴らしい機会です。ぜひ応募してください。

皆さんの申請も採択されることを祈っています!