メンバーズ・メッセージ

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- James Paul Menina
- 所属 :
フィリピン科学技術大学(教員) - 出身国・地域 :
フィリピン - 名前 :
James Paul Menina
さくらサイエンスプログラム(SSP)に参加したことで自分の学問や人生の歩みに大きな影響がありました。日本で過ごした時間を振り返ると、物の見方、国際協力に対する理解、文化的多様性の捉え方に多大な影響があったことに驚かされます。
世界中の企業リーダー、学者、学生など、様々な志を持つ人々と交流できたことは、SSPの最も重要な側面のひとつでした。異なる視点や専門分野を持つ人々と交流することで、異なるトピックに対する理解が深まり、視野が広がりました。企業訪問や共に体験した事柄に関する魅力的な対話を通じ、学術の枠を超えた洞察が得られ、グローバル コミュニティに対する理解が深まりました。
このプログラムで日本文化に浸れたことも、ハイライトのひとつでした。伝統的な料理を楽しみ、史跡を巡ることは、日本の豊かな伝統についてさらに学ぶ機会でした。日本で受け入れてくれた皆さんは私たちをくつろがせてくれただけでなく、日本社会の特徴である価値観・習慣・伝統について洞察に富む説明をしてくれました。文化交流を受け入れることは、理論から実地体験への発展で、文化の多様性に対する認識を深めることで互いに尊敬し感謝する精神を育まれました。
また特にSSPのおかげで、学術面・文化面を超えたグローバル市民としての意識や責任感が高まりました。公衆衛生や気候変動など喫緊のグローバル危機に取り組む上で国境を越えた「協力することの価値」を直に体験したことで、私の中で国際協力の必要性があらためて浮き彫りになりました。帰国するにあたり、人類の利益のために科学的協力、異文化理解、知識向上を推進していこう、と新たに決意しています。
私にとってSSPは単なる学術的な取り組み以上のものでした。それは、グローバル市民としての理解を深め、視野を広げ、予想もしなかった方法で人生観を豊かにするような経験でした。日本で過ごした時間を振り返ると、日本で得られた機会に圧倒されます。人々のつながりがますます重要視されるこの世界で、絆を培いながら、常にベストな自分になれるよう努力し続ける気持ちが湧いてきました。