メンバーズ・メッセージ
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- Kuenzang Tshokey
- 所属 :
ブータン王立大学シェルブツェカレッジ - 出身国・地域 :
ブータン - 名前 :
Kuenzang Tshokey
日本とブータンの交流プログラムに参加したことは、独自性のある豊かな二つの文化が一つの思い出に融合された変革的な経験でした。このプログラムを通じて、私は両国の人々の伝統、習慣、日常生活に寄り添い、この多様な世界に対する理解と感謝を深めることができました。
このプログラムのハイライトは、いっしょに参加していた同国人の友と建国記念日を祝えたこと、繊細でありながら奥深い味わいの日本料理を味わったこと、そして伝統的な日本の神社を訪問したことでした。神社の穏やかな空気、細心の注意を払った建築、そして精霊が宿っているような雰囲気は、私に深い感銘を与えました。
私たちは三軒茶屋のキャロットタワーも訪問しました。この訪問は単なる観光ではなく、東京の真髄に触れる機会でした。街を上から眺めると、路面の賑やかな生活が見え、この街を故郷とする何百万人もの人々とのつながりを感じました。それは、文化遺産を守りながら都市が繁栄するにはどうすればよいか─を考えるひと時でした。ブータンもそのバランスを維持しようと努めています。
このような経験から私は日本とブータンの類似点や相違点について考えるようになりました。東京は急速な近代化を象徴しており、ブータンは文化遺産と自然遺産の保護に力を入れていることで知られています。両国とも独自の方法で調和とバランスを重視しています。変化しやすい多様な文化に身を置きながらもアイデンティティを維持し続けることが重要であると私は考えるようになりました。
今回の訪問に触発されて、私は都市計画や持続可能な開発に強い関心を寄せるようになりました。東京の効率的な空間利用と、賑やかな大都市の中に緑地を組み込む試みは、都市が人間・環境両者の幸福をどのように後押しできるか、という私の好奇心を大いに刺激しました。さらに、ブータンが日本の都市開発の側面を取り入れながら、そのユニークな文化・景観を保護する方法に、一層興味を抱くようになりました。
私の将来的目標は野心的なもので、日本とブータン両国の文化的慣習や伝統をより深く探求することを目指しています。日本の伝統的な茶道やブータンの祭りなど、参加型の体験を企画することで、両国の人々が伝統に対する理解や感謝を深められれば、と思っています。