人は互いに教えあい、学びあうべきである、という「半学半教」の精神は現代日本で最も影響力のある思想家・教育者の一人である福沢諭吉の言葉です。この言葉はまさに交流プログラム中に、私が感じた気持ちを表しています。私は、ペルーのチクラーヨ市出身のAdriana de Jesús Salazar Sarriaです（少し長いと思いますが、それがラテンアメリカ人の名前の素晴らしいところです）。私は現在、ペルー教育省が推進する教育先進校(COAR) Colegio de Alto Rendimiento Lambayeque校の10年生です。学校経由で私は2023年5月、この素晴らしい交流プログラムに参加する機会が得られました。

2023年の休暇中、私は母国でさくらサイエンスプログラム(SSP)に参加するよう招待を受けました。私にとって初の海外渡航でしたが、この経験に感謝せずにはいられません。

SSPを通じて私はさまざまな背景を持つ科学者や研究者と交流し、アイデアや知識を共有する機会がありました。多くの科学的観点や方法論に触れたことで、科学分野への理解が大幅に深まりました。私は、最先端の研究や技術の進歩、特に日本発技術の可能性について貴重な洞察を得ることができました。持続可能なテクノロジーと環境に優しいソリューションについて学ぶことで、より持続可能な未来に貢献したいという気持ちが芽生えました。

さらに、このプログラムで実践された異文化交流は目を見張るものがありました。さまざまな国からの参加者と関わりあいながら、文化の多様性と、新たな視点を受け入れることの重要性について深く認識するようになりました。この経験により、異文化コミュニケーションのスキルが向上し、ボーダーレスな世界に不可欠な「グローバル思考」が養われました。また、この経験で、私は異文化理解および地球規模での協力を促進する国際関係分野でのキャリアも追求してみたいと思うようになりました。

国際関係への新たな関心も維持しつつ、生物学に対する思いも揺るぎません。SSPのおかげで、生命科学の研究に対する私の情熱は深まりました。画期的な研究に触れ、生物学を志すきっかけとなった尊敬できる科学者について知ることができたからです。この分野でさらに知識を深め、環境保全や公衆衛生など、差し迫った地球規模課題に貢献していきたい、と心に決めています。

SSPの革新的な経験によって、私は将来の目標が明確になってきました。海外でさまざまな学びの環境に没頭することを夢見ています。さらに、2023年がペルーと日本の外交関係樹立150周年であることから、将来にわたって文化間の隔たりを埋め、国家間の科学分野の協力を促進するような駐日大使になれたら、と思い描いています。

SSPが提供してくれた機会とサポートに参加者として深く感謝しています。このプログラムは私の知識、スキル、文化理解に大きな影響を与えました。私は将来、日本に駐留するペルーの大使として、つながりを育み、科学知識の共有や文化理解を促進することで恩返しをしたい、と考えているところです。