メンバーズ・メッセージ

FY 2019
  • リン・テッ・ウーさん
    所属 :
    名古屋大学医学部付属病院 消化器内科
    出身国・地域 :
    ミャンマー(ヤンゴン薬科大学 I 消化器科)
    名前 :
    リン・テッ・ウーさん

日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?

さくらサイエンスプランは優れたプログラムです。日本とアジアにおける青少年交流を目的としたSSPに参加した私は2017年、さくらサイエンスクラブ(SSC)のメンバーになりました。当時、9日間の日程で私は名古屋を訪れました。その経験は私個人だけでなく、私が所属しているヤンゴン薬科大学Iや母国のためになる内容でした。内視鏡検査の基礎から高等技術までを学びながら日本文化についても見識を深めることができたので、自分自身のスキルアップに加えあらたな知識を吸収する機会でもありました。SSCのメンバーとしては毎月メールマガジンを購読できるなどの特典もあります。あらたなアイディアやイノベーションを意識するのに役立っています。そしてクラブのテーマ "We are One" もたいへん気に入っています。

日本での生活についてのコメントをいただけますか?

私は過去二回名古屋を訪問しています。二回目の訪日は後藤教授に招いていただき実現しました。この分野におけるリーダー的存在である後藤教授には五年前よりミャンマー消化器病学会に大きくご尽力いただいています。廣岡先生、宮原先生、石川先生をはじめ名古屋大学大学院医学系研究科の皆さんは人間味あふれる親切な方々ばかりです。滞在中は温かい歓迎を受け、消化器病学と消化管内視鏡の基本原理をご指導いただき大いに刺激を受けました。教授陣の指導は素晴らしい内容でした。また送別会では名古屋の郷土料理でもある手羽先と日本酒を味わったのは忘れられない思い出です。特に桜の開花時期に訪日できたことが非常にタイムリーで、美しい街並みがさらに際立っていました。また、同じころタイから内視鏡の研修で来日していた学生とも仲良くなりました。「飛騨の白川郷に行ってみては」とすすめられ足を延ばしましたが、息をのむ美しさでした。いつかまた桜の樹の下で日本の友人と杯を酌み交わせれば、と願っています。

これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。

日本・アジア青少年サイエンス交流プログラム さくらサイエンスプラン(SSP)に参加する機会を得たのならば、ぜひそのチャンスをつかんでください。多少言葉の壁はあるかもしれませんが、日本の人々は親切で穏やかです。順応するのはそれほど難しくありません。付与される費用で日々の生活は十分に賄えます。日本のおいしい食べ物も味わうことができます。そして、参加者が自国と日本の間架け橋になれることがなによりの収穫でしょう。きっとあなたが想像している以上の成果が得られると思います。