メンバーズ・メッセージ

FY 2019
  • ペルマラ・ヘマ・ナガさん
    所属 :
    富山大学 大学院医学薬学研究部 分子合成化学研究室
    出身国・地域 :
    インド(アチャーヤ・ナガルジュナ大学 薬学専攻)
    名前 :
    ラクシュミ・ペルマラ・ヘマ・ナガさん

日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか?

さくらサイエンスプランのおかげで私は日本に1週間滞在することができました。その1週間は私の人生と将来の目標を変えました。以前は他の国で勉強することを一切考えていませんでした。日本を訪れた後、その考えは一変しました。その1週間のプログラムで、私は大学の研究所、製薬研究機関、そして民間企業を訪問しました。私はそこで目にした研究成果や日本で活用されている研究手法が非常にテクニカルであること、そして先端機器が使われていることに感銘を受けました。富山での生活ですが、公共交通機関やインフラがとても快適で安全です。これ以外には気候も日本留学を決めた理由のひとつです。私はようやく富山県が支給する奨学金に応募し、このたびその奨学金が付与されることになりました。引き続き富山市に滞在し、勉強できることがたいへん嬉しいです。

日本での生活についてのコメントをいただけますか?

日本人はとても丁重で親切です。日本での1週間をつうじて、私は日本人の文化や生活様式についてより深く知る機会を得ました。私はベジタリアンですが、さまざまな種類の和食を味わおうとしています。富山は私の母国に比べて気候がとても快適です。また、私は日本の人々がどのように周囲の衛生を保っているかを学びました。指導教授の先生と研究室の友人はたいへん親切で、助けが必要なときはいつでも私を支えてくれます。富山県奨学金のおかげで、私は設備の整った場所で研究する機会を得たのです。さくらサイエンスプランに参加したあと、私は富山で勉強したいという思いを県の関係者に伝え、日本の奨学金を教えてもらえないかとお願いしました。そこでようやく県が付与する奨学金について知りました。日本語の知識がないため、最初のうちは少し問題を抱えていましたが、県庁職員の方が助けてくれました。 来日後の9月には日本語の授業にも参加しました。日本の教授法は非常に斬新です。また、大学の先生方は研究以外にも日本のマナーや日本の文化などについても教えてくださいます。彼らはたいへん親切で、頼れる「日本の家族」のように感じています。大学での勉強は非常に快適で、施設や設備は近代的です。勉強とは別に私は友人らが企画するイベントに参加することにも興味が湧いてきました。研究室の仲間はとても親身になってくれます。いつもイベントやパーティーに来るよう誘ってくれるのです。日本で学ぶ機会を与えてくれた富山県とさくらサイエンスプランに感謝しなければなりません。本題からはそれますが、日本という国にはさまざまな健康啓発プログラムがあり日本人の生活がたいへん健康的であるのかがわかります。

これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。

世界中の学生は日本留学にもっと興味を示しても良いのでは、というのが私の意見です。より多くの学生が日本留学に対する関心を示せば日本政府は奨学金の枠を拡大することができます。自分の研究分野について周到な準備を行い、日本の教授の方々にあなたがどのような研究をしているのかを知らせる必要があります。私は常にFacebookや他のソーシャルメディアを通してみなさんに奨学金についての情報を知らせることができます。皆さんも日本の留学生向け奨学金サイトをチェックし続けることをお勧めします。大半の奨学金は大学の年度に合わせて4月から付与されます。そして、日本に留学したい場合は、来日前に基本的な日本語を習得することもお勧めします。日本の文化や食べ物、そして気候について知っていればより安心でしょう。