日本への留学や現在の研究にさくらサイエンスプランはどのような役割を果たしましたか？

昨年の秋、自然災害というテーマのもとで、さくらサイエンスプランに参加しました。私にとっては初めての日本でした。プランのスタッフは電車の乗り方や日本の基本マナー、日本語について等、さまざまな面で私にアドバイスしてくれました。また、自然災害についても、その原因、防災のノウハウ、災害地の見学、被災された方々との対話をつうじて多くを学びました。これをきっかけに私は特に防災に興味を持ちましたが私のインターンシッププログラムでは災害関連のプロジェクトには関われませんでした。しかしながら私はプランに参加したことで日本での生活に早く馴染むことができました。そしてあらためて日本は魅力的な国だな、と実感しました。

日本での生活についてのコメントをいただけますか？

現在私は日・タイ経済協力協会の奨学金を受けながらインターンシップに参加しています。IoT─つまり、人が暮らしやすくなるための新技術を開発する仕事です。一般の人々のためだけでなく、障がいを持っている人、高齢者や被災者に寄り添えるような技術を開発したいと思います。

これからさくらサイエンスプランに参加を希望する皆様にメッセージをお願いいたします。

チャンスやインスピレーションは人間を良い方向へ変えるものだと思います。さくらサイエンスは私にそのチャンスを与えてくれ、私はそこからインスピレーションを受けました。そして得難い体験ができました。私を大きく変えたのは東日本大震災で被災された方々と出会ったことです。彼らは決して諦めない、人のためになることを実行する、ということを教えてくれました。心を大きく解放し、学んで、そして感じてください。このチャンスをインスピレーションに変えてください。インスピレーションはきっとあなたのパワーの源になるでしょう。