同窓会

インドネシア同窓会幹事長からの報告─2024年もJASSO 日本留学フェアを支援

イベント概要

2024年11月24日さくらサイエンスクラブ インドネシア同窓会 (Sakura Alumni Association in Indonesia通称SAAI) は、Jakarta Convention Center 内Assembly Hallで開催されたJASSO Study in Japan Fair 2024を支援する形で昨年に引き続きフェアに参加しました。高校生、大学生、教員、研究者や学校関係の実務担当者約4,100人が来場したこのフェアでは、日本留学に関する情報提供が行われ、SAAIは特にJSTのさくらサイエンスプログラムおよび日ASEAN科学技術・イノベーション協働連携事業若手人材交流プログラム(Y-tec)に関わる情報提供を行いました。

インドネシア同窓会担当者

以下のSAAI 幹事が来場者と積極的に交流しました。

  • ● Abdul Baits Dehana Padma Swastika (幹事長)
  • ● Dewi Caesaria Fitriani, Alvin Vigo Pratama, and Livia Liannasari (イベント担当幹事)
  • ● Yusron Fuadi (同窓生交流促進担当幹事)

留学フェアのハイライト

  1. 1. 青少年へのアピール
    多くの高校生や大学生がJSTの交流プログラム(SSP、SSHP、Y-TECなど)に関心を示しました。彼らは、自分の所属機関がプログラムに参加するための資格ならびに方法など、詳細な情報を求めていました。
  2. 2. 保護者の関心
    同伴した保護者は交流プログラムの仕組みや日本での短期滞在、プログラムが子供の学業や職業上の成長にどのような影響を与えるかについて大きな関心を寄せていました。
  3. 3. 申請方法に関わる疑問点
    交流プログラムが機関ベースの「招へい型」システムを採用していることについては数々の質問が寄せられました。多くの学生が参加を希望しましたが、まずはインドネシアの自分の所属機関が日本の受け入れ機関と連携し、共に申請を行う必要があることを理解してもらいました。このことは今後、インドネシアの学校や大学に対するアウトリーチや周知活動がますます重要であることを浮き彫りにしました。
  4. 4. 啓発活動
    SAAI 担当者らは、文化体験、能力開発、ネットワーク構築など、さくらサイエンスプログラムがもたらす利点や機会を強調しました。日本留学フェアに参加することで、来場者はJSTの交流プログラム、ならびに各機関の将来的参加機会について理解を深めてもらうことができました。

JASSO とのコラボレーション

今回SAAI はJASSOインドネシア事務所代表として対応してくれたMiss Pravindha Martika Sari とつながり、今後以下のようなコラボレーションを模索していくことを話し合いました。

  • ● 今後もSAAIがJASSO インドネシア事務所の日本留学フェアをサポートしていく
  • ● 高校・大学や教育省からの問い合わせに対応する機会をJASSOとSAAIで共催する
  • ● インドネシアの機関がさくらサイエンスプログラム関連の情報にアクセスしやすくなる、あるいは参加しやすくなるような道筋を共に整えていく

このような議論の場を通じてSAAIはJASSOとのパートナーシップを強化し、インドネシアと日本の間の教育交流促進で連携を深めました。

今後の課題

  • ● さくらサイエンスプログラム(一般公募)、ハイスクールプログラム(直接招へい)に参加できるのかどうかが限られた教育機関でしか知られていない。
  • ● インドネシアの教育機関が申請につながる行動を起こせるよう、いっそうの働きかけや申請情報の整理・周知が必要。

結果・提案

  • ● 参加者の多くが、自分の所属機関を通じてSSPの受け入れ機関と連携しなくてはならないことを明確に理解した様子だった。
  • ● SAAIとしてはこういった留学フェアに引き続き協力し、SSPに関する情報の隔たりを埋め、興味を持っている人へのサポートを続けたい。
  • ● SSPの主な問い合わせ先への連絡は基本的にメールで行われている。希望者が必要とする情報を得られるようSAAI幹事は言語の壁やプログラムに関する疑問点を解消できるよう今後も質問者のサポートを行っていきたい。
  • ● 特にインドネシアの経済的に恵まれていない学生が在籍する教育機関により広く情報を伝えるために、簡潔なSSPの情報資料作成や学校・大学への訪問説明会を提案したい。

事後評価および今後の計画

フェア終了後、SAAI幹事団は今回の事後評価を行い、将来の戦略について話し合うための反省会兼幹事会を開催し、以下について話し合いました。

  • ● 日本留学フェア参加者からのフィードバックから今後の課題や成功実績をレビューし、さらなるアウトリーチや参加率アップに向けた改善策を立案する。
  • ● アジェンダの確定、パネリスト選定を含むインドネシア同窓会に向けた最終調整。
  • ● 次年度の活動計画─同窓生との連帯、同窓会活動のさらなる周知。

SAAIは来場した学生とさくらサイエンス交流プログラムの間の縁を育んでくれたJASSOインドネシア事務所と、今回の日本留学フェア参加に必要なロジスティクスやその他の貴重なサポートを提供してくれたJSTに感謝の意を表します。私たちは、このような教育イニシアチブの成功に貢献できることを楽しみにしています。

記事作成者: Abdul Baits Dehana Padma Swastika幹事長

写真: SAAI(さくらサイエンスクラブ インドネシア同窓会)