さくらサイエンスプログラム5周年シンポジウム開催!
中国からの招へい1万人記念セレモニーも
2014年にスタートした、さくらサイエンスプログラムが5周年を迎え、2019年11月11日に「さくらサイエンスプログラム5周年シンポジウム」を開催しました。(於:東京大学弥生講堂一条ホール)
文部科学省やフリオ・フィオル駐日チリ大使をはじめとする各国大使館関係者、海外の送出し機関と日本の受入れ機関の担当者、さくらサイエンスクラブ(同窓会組織)会員で再来日中の方々など約360人が一堂に会し、これまでの5年間を振り返り、成果と課題を確認して、未来に向けたビジョンが描かれる場となりました。
シンポジウムは2部構成で、第1部は成果発表会として、さくらサイエンスの一般公募プログラムの受入れ機関の代表者や受入れ責任者、また海外の送出し機関の著名な大学教授や招へい者の選出に関わる組織のご担当者など10人から発表がありました。
受入れ機関からは「日本の生徒やスタッフにも大きなメリット」「海外に行かずに出来る国際交流」「オープンイノベーションのプラットフォームとして活用」「海外から日本への受入れのみでなく双方向の交流がスタート」など、これまでの活用事例や成果が上げられました。
また、送出し機関からは「グローバルなプログラムの一部としてさくらサイエンスを活用」「訪日によりCommon Philosophyを構築」などといった発表がありました。そして第1部の総括として、東京都市大学の三木千壽学長は「次世代の人材育成のため、さくらサイエンスプログラムは大きな役割を果たしている。今後もより良いプログラムとするため変革していきたい」と話されました。
くしくも本シンポジウムの前日に、中国からの招へいが1万人目となる朝日大学が招へいした北京大学のグループが来日し、当日も会場に招かれているとのアナウンスがあり、そのことを記念するセレモニーが持たれました。JST中国総合研究・さくらサイエンスセンターの有馬朗人センター長からグループの代表者に記念品と証書が授与されました。
第2部ではJST濵口道成理事長、文部科学大臣政務官の青山周平氏、夏鳴九中華人民共和国公務参事官、ラージ・クマール・スリヴァスタヴァインド大使館臨時代理大使からの挨拶のあと、日本科学未来館の毛利衛館長、中国・大連理工大学の郭東明学長、外務大臣科学技術顧問の岸輝雄氏からの基調講演が行われました。その後、パネルディスカッションが行われ、パネリストからは「一過性のイベントで終わらないための方策が必要」「他の事業との連携強化が重要」「応募可能な分野の拡大に期待」「招へい対象国・地域における熱心なプロモーションも必要」など、さくらサイエンスプログラムの今後に向けた発言が相次ぎました。
さくらサイエンスプログラムは常に発展し、新たなステイクホルダーからのサポートをいただいていますが、今回のシンポジウムには、対象国・地域との友好議員連盟を代表する、古屋圭司衆議院議員、林芳正元文部科学大臣、塩谷立元文部科学大臣がシンポジウムに参加され、心強い応援メッセージをいただきました。また、尾身朝子外務大臣政務官からは外務省を代表してご挨拶をいただきました。更に当日参加できなかった多くの対象国・地域の駐日大使からのメッセージも会場で披露されました。
最後にシンポジウムの総括として、JST中国総合研究・さくらサイエンスセンター沖村憲樹上席フェロー、有馬朗人センター長からご挨拶させていただき、5時間のシンポジウムは幕を閉じました。
「人材育成の重要さ浮き彫りに さくらサイエンスプログラム5周年シンポジウム」
https://spc.jst.go.jp/experiences/coverage/coverage_1930.html(サイエンスポータルチャイナHP)
さくらサイエンスプログラム 5周年シンポジウム プログラム
- 1.開催日時、場所
日時:令和元年11月11日(月)13:00–19:30
場所:東京大学・弥生講堂一条ホール(東京都文京区弥生1−1−1 東大農学部内) - 2.プログラム
【第1部】成果発表会(13:00–15:00)
① はじめに黒木慎一(科学技術振興機構 中国総合研究・さくらサイエンスセンター 副センター長)② セッション三澤尚明(宮崎大学 産業動物防疫リサーチセンター センター長/教授)③ 総括
堀江未来(立命館小学校・中学校・高等学校 代表校長)
青柳昌宏(産業技術総合研究所 TIA 推進センター 連携推進ユニット長)
周 妙鳳(株式会社堀場製作所 営業本部海外営業部マルチセグメント担当副部長)
久田治子(一般社団法人ときの羽根 代表理事)
姜 小平(中華人民共和国 科学技術部 一級調研員)
アーティワン・ショティプリック (タイ・チュラロンコン大学工学部化学工学科 教授)
デュライ・スンダール(インド工科大学デリー校 教授)
グエン・ティ・チュイ・ハ(ベトナム教育訓練省 国際協力局 主任)
J.G.シャンタ・シリ(スリランカ国立科学財団 国際リエゾン部長)三木千壽(東京都市大学 学長)【第2部】 さくらサイエンスプログラム5周年全体会議(15:30–18:00)
① 主催者挨拶 濵口道成(科学技術振興機構 理事長)
② 来賓挨拶 文部科学大臣政務官 青山周平氏
③ 各国大使館挨拶・中華人民共和国駐日本大使館④ 基調講演
・インド共和国駐日本大使館
・各国・地域外交団からのメッセージ紹介毛利 衛(日本科学未来館 館長)⑤ パネルディスカッション
郭 東明(中国・大連理工大学 学長)
岸 輝雄(外務大臣科学技術顧問)馬場錬成 (21世紀構想研究会 理事長)※モデレーター⑥ 総括報告
菱山 豊 (文部科学省 科学技術・学術政策局長)
藤嶋 昭 (東京理科大学 総合研究院 光触媒国際研究センター長)
大友克之 (朝日大学 学長)
黄 鴻堅 (麻布大学獣医学部 教授)
ジテンダ―・チュー (インド科学教育研究大学プネ―校 准教授) [同窓会代表]
徐 依馨 (中国・大連理工大学外国語学院 学生) [同窓会代表]沖村憲樹(科学技術振興機構 中国総合研究・さくらサイエンスセンター上席フェロー)⑦ 閉会挨拶有馬朗人(科学技術振興機構 中国総合研究・さくらサイエンスセンター長)