教育および科学技術に関する各国・地域の調査結果

バングラデシュ人民共和国People's Republic of Bangladesh

Ⅰ 当該国・地域の基本指標

Ⅰ-1 概要

項目 概要 備考
人口(千人) 163,046 2019年
名目GDP(百万USドル) 301,051 2019年
名目GNI(百万USドル) 314,503 2019年

(出典:国連 資料:GLOBAL NOTE)

Ⅰ-2 初等教育から始まる学校制度

項目 概要
学校制度 就学前教育(1年)
初等教育(5年)
中等教育(7年:3-2-2年)
高等教育(3年~)
学校年度 1月~12月
学期制 1月~12月
学期制
【3学期制:断食月は基本的に1ヶ月間の休みがある】
1学期:1月~4月
2学期:5月~7月
3学期:8月~12月
【概要】

 1990年に小学校の義務教育化が法律で定められ、1992年に68市で実験的に始められたのち、1994年には全国的に確立した。バングラデシュ政府及びドナーで実施しているサブセクターワイドアプローチ(PEDP3)等、各種取り組みの結果、小学校の純就学率は97パーセントに達している。
 基本的に公立、私立校とも3学期制をとっており、学校年度は1月に始まり、12月に終わる。
 初等教育(Primary School:1年生~5年生)、中等教育(Secondary School:6年生~12年生)を基礎としており、いずれも毎年行われる学年末試験に合格しないと進級できない。
 8年生を修了すると文科系と理科系、商業系に進路が振り分けられる。また10年生を修了した者は1回目の国家統一試験SSC(Secondary School Certificate)が受験でき、合格すると高等教育( Higher Secondary もしくは Higher Secondary Education)への入学資格が取得できる。ここで2年間教育を受け、修了した者は、2回目の国家統一試験HSC(Higher Secondary Certificate)を受験でき、これに合格すると大学入学資格が取得できる。

(出典:外務省HP)
学校系統図
別添データ「初等から始まる学校制度(文部科学省)」参照
(出典:文部科学省HP)
取得可能な資格・学位
別添データ「初等から始まる学校制度(文部科学省)」参照
(出典:文部科学省HP)

Ⅰ-3 初等~中等後教育までの生徒数・学生数

教育別 生徒数・学生数 年次 備考
初等教育(人) 17,338,100 2018年 ISCED1に相当
前期中等教育(人) 8,348,401 2019年 ISCED2に相当
後期中等教育(人) 7,362,573 2019年 ISCED3に相当
中等以降高等以前教育(人) 310,642 2019年 ISCED4に相当
(出典:The World Bank)
*Primary EducationはISCED1に相当
*Lower Secondary EducationはISCED2に相当
*Upper Secondary EducationはISCED3に相当
*Post-Secondary Non-Tertiary EducationはISCED4に相当

Ⅰ-4 初等~中等後教育までの就学率

教育別 就学率 年次 備考
初等教育(%) 116.46634 2018年 ISCED1に相当
前期中等教育(%) 91.39199 2019年 ISCED2に相当
後期中等教育(%) 58.81481 2019年 ISCED3に相当
中等以降高等以前教育(%) 4.98248 2019年 ISCED4に相当
(出典:The World Bank)

Ⅰ-5 初等~中等後教育までの女子生徒率

教育別 女子生徒率 年次 備考
初等教育(%) 120.75175 2018年 ISCED1に相当
前期中等教育(%) 102.58107 2019年 ISCED2に相当
後期中等教育(%) 60.51528 2019年 ISCED3に相当
中等以降高等以前教育(%) 1.83053 2019年 ISCED4に相当
(出典:The World Bank)

Ⅱ 中等・高等教育に関わる制度・状況

a.全般

1.関係する行政機関とその概要

 教育省(Ministry of Education)と初等・大衆教育省(Ministry of Primary and Mass Education)が教育行政を担っている。

2.優秀な人材を輩出するための基本計画等とその概要

 1990年に小学校の義務教育化が法律で定められ、1992年に68市で実験的に始められたのち、1994年には全国的に確立した。バングラデシュ政府及びドナーで実施しているサブセクターワイドアプローチ(PEDP3)等、各種取り組みの結果、小学校の純就学率は97パーセントに達している。
 初等教育(PrimarySchool:1年生~5年生)、中等教育(SecondarySchool:6年生~12年生)を基礎としており、いずれも毎年行われる学年末試験に合格しないと進級できない。8年生を修了すると文科系と理科系、商業系に進路が振り分けられる。また10年生を修了した者は1回目の国家統一試験SSC(Secondary School Certificate)が受験でき、合格すると高等教育( Higher Secondary もしくは Higher Secondary Education)への入学資格が取得できる。ここで2年間教育を受け、修了した者は、2回目の国家統一試験HSC(Higher Secondary Certificate)を受験でき、これに合格すると大学入学資格が取得できる。データ無し義務教育は小学校のみ。Food for Education と呼ばれる教育プログラム等が寄与し、全国に5年間の義務教育制度が完成した。このプログラムは、働いている子ども1人につき12キログラム、2人につき16キログラムの米を配給し、学校に登校させるシステムで、これにより就学率は向上した。現在は食料の現物支給に代わり、奨学金の給付制度があり、就学率向上に貢献している。義務教育は、小学校(Primary school):6歳~、1年生~5年生、就学率97%(ただし、小学校の修了率は78%)であり、公立小学校の使用言語はベンガル語。ただし、小学校から英語で教育をする私立現地校もある。

(出典:外務省HP)
3.年間スケジュール(学期、休暇情報)
年間スケジュール
別添データ「②-a-3_年間スケジュール(学期、休暇情報)」参照
(出典:外務省HPのデータに基づきJISTEC作成)

b.中等教育

項目 後期中等教育
就学者数
中等以降
高等以前教育就学者数
年次
1.高校数(校)
2.高校生徒数(人) 7,362,573 310,642 2019年
(出典:The World Bank)
3.高校ランキング/トップクラスの高校

 ・データ無し

c. 高等教育

1.大学進学率、大学院進学率
項目 進学率 年次
1.大学進学率(%)*1 13.33 2019年
2.大学院進学率(%)*2
*1(出典:UNESCO) *2(出典:OECD)
2.国・公・私立の各大学数、大学学生数、大学院学生数
項目 国立 公立 私立 年次
大学数(校)
学生数(短期高等教育)(人) 203,373 2020年
学生数(学士)(人) 2,919,335 2020年
学生数(修士)(人) 563,065 2020年
学生数(博士)(人) 13,213 2020年

(出典:The World Bank)

3.国立大学、トップ私立大学の授業料
項目 概要 備考
国立大学の授業料
トップ私立大学の授業料
4.大学ランキング/トップクラスの大学

*別添データ「②-c-4 _大学ランキング・トップクラスの大学」参照
 ・トップ2校を記載。ARWUにはランクインしていない。
(出典:QSランキング、Times Higher Education (THE)ランキング、Academic Ranking of World Universities(ARWU)のランキング情報に基づきJISTEC作成)

5.海外の大学・大学院への留学生数および主要な留学先
留学先 留学生数(人)
1 50,004
(出典:UNESCO 2018年のデータに基づきJISTEC作成)
6.日本の大学・大学院への留学生および主要な留学先
大学名 留学生数(人) 備考
総数 3,527 2019年
立命館アジア太平洋大学 96 2020年5月1日時点
九州大学 55
東京大学 39 2020年11月1日時点
東北大学 31
大阪大学 21 2020年5月1日時点

*別添データ「②-c-6 日本の大学・大学院への留学生数」、「②-c-6_日本の大学大学院への留学生および主要な留学先」参照
(出典:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO) 「2019(令和元)年度 外国人留学生在籍状況調査結果」のデータ及び各大学HPに基づきJISTEC作成)

7.日本への留学の多い大学の名称および専攻分野
大学名 日本への留学生数(人)
1
8.日本の教育・研究機関と協力協定等を締結している大学

別添データ「②-c-8 _日本の教育・研究機関と協力協定等を締結している大学」参照
(出典:文部科学省「海外の大学との大学間交流協定、海外における拠点に関する調査結果」(平成29度)のデータに基づきJISTEC作成)