メンバーズ・メッセージ

FY 2025
  • Abdul Baits Dehana Padma
    所属 :
    Centre for Research on Energy and Clean Air (CREA)
    出身国・地域 :
    インドネシア
    名前 :
    Abdul Baits Dehana Padma

皆さん、こんにちは

インドネシア出身のAbdul Baits Dehana Padma Swastikaです。2017年に、日本の神戸大学で実施されたさくらサイエンスプログラム(SSP)に、スリランカやタイからの学生とともに参加する機会をいただきました。本プログラムでは、異文化間の学びと科学的交流のための貴重な環境を提供していただき、日本の研究エコシステムを理解するとともに、国を越えた仲間との有意義なつながりを築くことができました。

SSPで特に印象に残っていることは、科学技術・イノベーションに関心を持つ各国の同窓生と協働できたことです。このような交流を通して、国際協力が共通の地球規模課題を解決するうえでどのように貢献できるのかについて視野が広がりました。また、国境を越えた取り組みに継続して関わりたいという思いも強くなりました。

SSP参加後も私は同窓会ネットワークに積極的に関わり続け、2022年12月から2025年12月までさくらサイエンスクラブ インドネシア同窓会(Sakura Alumni Association in Indonesia─通称SAAI)の幹事長を務めました。在任中は、同窓会公式イベント、ネットワーキングイベント、共同自主活動などを企画し、インドネシアのSSP参加者同士のつながりを強化することを目指しました。これらの活動は、知識交流、協働、そしてコミュニティ形成を促進し、プログラムの精神を受け継いでいくことを目的としていました。

また、SSP後のもう一つの意義深い経験として、Sakura Social Innovation Challengeがあります。これは、科学技術振興機構(JST)と株式会社ガイアックスが共同で実施したプログラムです。再び日本を訪れる機会を得て、国際チームの一員としてインドネシアと日本が共通して抱える社会課題の解決に向けたアイデアの検討に取り組みました。私たちのプロジェクトでは、特にインドネシアにおける若者の失業問題と、日本の高齢化社会および労働力の需要増大を結びつける可能性について、両国の関係者や関連組織と連携しながら検討を行いました。

現在、私はCentre for Research on Energy and Clean Air (CREA─エネルギー&クリーンエア研究センター)に所属し、大気質やクリーンエネルギーへの移行に関する研究および提言活動に携わっています。今後は、特にイノベーション、持続可能性、そして若者のエンパワメントといった分野において、インドネシアと日本の連携をさらに促進していきたいと考えています。また、SSPの同窓生ネットワークは、国を越えて人材、アイデア、機会をつなぐ架け橋として大きな役割を果たしていると考えています。

私にとって、さくらサイエンスプログラムは単なる短期の交流プログラムではありませんでした。それは、国境を越えた協働、友情、そして共に学び続ける長い旅の始まりだったのです。