メンバーズ・メッセージ

FY 2025
  • Prashant Maurya
    所属 :
    Jawahar Navodaya Vidyalaya (JNV)
    出身国・地域 :
    インド
    名前 :
    Prashant Maurya

さくらサイエンスハイスクールプログラムを通じて日本に滞在した日々を振り返ると、人生で最も大きな転機となった経験のひとつだったと実感します。飛行機から降りた瞬間から、空気そのものが違って感じられ、エネルギーが伝わってきました。古代の伝統と最先端のテクノロジーが融合した世界は、私がこれまで経験したことのないものでした。

私の最初の文化探訪は、日本の代表的名所、浅草寺への訪問から始まりました。壮大な雷門をくぐり抜けると、すぐに日本の豊かな伝統に包まれました。お線香の香り、地元の人々や観光客がお賽銭を投げて一心に祈る光景、そして寺院の細部にまでこだわった建築は、私を過ぎ去った時代へと連れて行ってくれました。そこは単なる礼拝の場ではなく、日本の精神的遺産が今も受け継がれている「博物館」のような場所でした。

最も印象的だったのは、日本人の振る舞いです。彼らの礼儀正しさ、他者への敬意、そして深い共同体意識が、私に忘れられない印象を残しました。賑やかな場所でも、すべてが調和して機能していました。

この旅のもう一つのハイライトは、日本科学未来館を訪問したことです。この体験はまさに畏敬の念を抱かせるものでした。人工知能に関するインタラクティブな展示から未来のロボット工学まで、未来館は日本がいかにしてイノベーションを国家のアイデンティティに融合させているかを示していました。サステナビリティー関連の展示では、地球が直面している差し迫った課題やそれに対処するためにテクノロジーが果たす役割について開眼させてくれました。科学と人類がいかに手を取り合っていかなければならないかを深く思い起こさせてくれました。

訪問中に日本の高校生と出会えたことも、充実した経験でした。交流を通して規律と活気に満ちた彼らの世界を垣間見ることができました。文化の違いにもかかわらず、私たちは共通の夢や願望を語りあって絆を深めました。私の国の文化に対する彼らの好奇心と、自分たちの文化を共有したいという熱意は心温まるものでした。これらの体験を通じて私は相互理解や世界的結束といった場面における文化交流の力を実感しました。そしてこの旅の決定的な瞬間のひとつは、初めてインドを代表してスピーチをするという役割をまかされたことです。世界的な舞台に立ち、母国の豊かな文化遺産を共有できたことに大きな誇りを感じました。

最後に、この機会を与えてくださった科学技術振興機構 (JST) に深く感謝の意を表します。このプログラムは、日本についてだけでなく自分自身が今後貢献していきたい世界についても教えてくれました。ありがとうございました。