メンバーズ・メッセージ
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- Normando Dutra dos Santos Filho
- 所属 :
ミナス・ジェライス連邦大学 - 出身国・地域 :
ブラジル - 名前 :
Normando Dutra dos Santos Filho
ブラジルおよびラテンアメリカ地域で広く知られているトップ大学のひとつで航空宇宙工学を学ぶブラジル人学生、Normandoです。 私は 2019 年度さくらサイエンスハイスクールプログラムに参加しました。この交流プログラムは今日まで歩んできた自分の人生にひときわ深い印象を残しました。 ブラジル アマゾン流域の小さな町から日本の主要大学や博物館、テクノロジーセンターを訪問する機会は本当に刺激的でした。 今まで見たことのない世界を見せていただいたと感じています。 筑波大学、東京都立大学、そして宇宙航空研究開発機構(JAXA)を訪問した後、自分がこれからの人生で何をしたいのかが明確になりました。
ブラジルに戻った私は、ミナス・ジェライス連邦大学で航空宇宙工学を学び始めました。 学部コースは微分積分と科学の科目が多く、かなりチャレンジ精神を要する内容です。特に皆さんに共有したいのは、自分が所属するロケットチームFênixについてです。 これは25 人の学生から成るチームで、実際のロケットを構築する五つのサブシステム (推進力・電子工学・リカバリー・空気力学・構造) ごとに担当が分かれています。目標遠地点を達成し、飛行中に衛星を放出、安全に地上に帰還して再び飛行できる状態に戻すという使命を持ってそれぞれの担当グループがロケットの各部位を設計・構築しなければなりません。
昨年、私は「推進力チーム」のディレクターを務めました。私たちの目標は、可能な限り地上1000 メートル近くまで飛行できる固体推進剤を使用したロケット・モーターを設計し、テストすることでした。 最初の静的テストでは、大きな宇宙船のように爆発しましたが (爆発はちょっと大げさな表現かもしれません)、修正とさらなるテスト後、信頼性の高いモーターが完成しました。 初飛行はLatin America Space Challenge (LASC) で行われ、信じられないかもしれませんが、遠地点高度 999.6 メートル─誤差わずか40 センチメートル─を到達しました。これはラテンアメリカ地域で開催されたロケットコンテストの記録としては快挙です。
ロケットチーム フェニクスの Instagram プロフィールは以下のとおりです。
https://www.instagram.com/fenixufmg/
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私は将来的に再来日し、関心分野で学んだり、働いたり、さくらサイエンスプログラムが私にもたらしてくれた恩恵を何らかの形で還元できればと考えています。 最後にあらためてさくらサイエンスプログラムに感謝したいと思います!