同窓会

ジョグジャカルタで開催されたインドネシア同窓会が新たな協力の可能性を示す

インドネシアの同窓生および幹事から長年要望が寄せられていたことを受け、今年度の同窓会は、中部ジャワ地域を代表する都市ジョグジャカルタで開催されました。2025年12月13日、Swiss Bel-boutique Yogyakartaにて、同窓生、友人および来賓を含む90名が一堂に会しました。本イベントは、これまでジャカルタで開催された会に参加できなかった同窓生が旧交を温める場となりました。活気あふれる集合写真撮影の際には、「Sakura Science, We are One!」という本同窓会の伝統的な掛け声が会場全体に響き渡りました。

さくらサイエンスクラブインドネシア同窓会(SAAI)幹事長として、2022年12月よりSAAIを率いてきたMr. Abudl Baits Dehana Padma Swastikaは、開会挨拶の中で「本イベントは幹事長のバトンを次の世代へ渡すという意味で自分にとって象徴的な場である」と述べました。これまでの成果を振り返り、「我々は同窓生である以上に、さくらサイエンスプログラム(SSP)の意義を体現する者として、文化の架け橋、そして変革の担い手として活躍してほしい」と同窓生に呼びかけました。

Mr. Abdul Baits Dehana Padma Swastika
SAAI President

次に会の共催者としてJSTを代表し、さくらサイエンスプログラム推進本部 庄司真理子室長が来場者を歓迎しました。また、在インドネシア日本国大使館 明珍充臨時代理大使より心温まるビデオメッセージが寄せられ、会場から大きな拍手が送られました。

さくらサイエンスプログラム推進本部
庄司真理子室長
在インドネシア日本国大使館
明珍充臨時代理大使によるビデオメッセージ

JSTによる情報セッションでは、Mr. Baits進行のもと、JSTの担当者2名がASEAN諸国向け、2種のNEXUSプログラムについて説明しました。JST国際部NEXUS拠点専任コーディネーター吉岡佐知子氏はインドネシア国立研究革新庁(BRIN)と共同で実施されるNEXUSの国際共同研究枠組みを紹介しました。

JST 国際部NEXUS拠点専任コーディネーター
吉岡佐知子氏

石黒傑氏(JSTさくらサイエンスプログラム推進本部シニアエキスパート)からはNEXUS Y-tecについての概要説明がありました。Y-tecは、若手人材交流コースおよびリーダーシップ交流コースを通じて頭脳循環を促進するもので、「SSPを基盤とした発展的プログラム」として、相互訪問を可能にする比較的長期のプログラムです。

JSTさくらサイエンスプログラム推進本部シニアエキスパート
石黒傑氏(左)

続いてJASSOインドネシア事務所のMs. Pravindhaが日本留学に関するプレゼンテーションをインドネシア語で行いました。同事務所は11月にジャカルタおよびスラバヤで日本留学フェアを開催しましたが、両フェア参加できなかった留学希望者も本同窓会で実務的な情報に触れることができました。また、単谷(Shan Gu)調査役(JSTさくらサイエンスプログラム推進本部)からは、さくらサイエンス同窓生向けに新たに設けられたニトリ奨学金の枠についての紹介がありました。

Ms. Pravindha
JASSO インドネシア事務所
JSTさくらサイエンスプログラム推進本部
単谷(Shan Gu)調査役

SAAI 幹事Ms. Dewiの司会による共有セッションでは、ガジャマダ大学(UGM)生物学部のProf. Dr. Yekti Asih Purwestri,が、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)、UGM、BRINの間で現在進行中のNEXUSの取り組みについて詳しく説明しました。また、ボゴール農科大学(IPB)、国立インドネシア大学(UI)、BRINの間では微生物学分野におけるY-tecプログラムも実施されているそうです。「より強いコミュニティを築くためのコラボレーションを目指すにはどのように備えるべきか」という参加者からの質問に対し、Prof. Yektiは「研究テーマへの情熱を持つこと、国際会議やワークショップで知見を得ること、そして当該分野の教授と積極的にコミュニケーションを取ることを恐れないことが重要だ」と助言しました。

Prof. Dr. Yekti Asih Purwestri, M.Si
Laboratory of Biochemistry, Faculty of Biology
Universitas Gadjah Mada (UGM)

BRIN材料・エネルギー研究センターの主任研究員であるDr. Qolby Sabrinaは、大阪大学でのSSP参加が応用化学分野における博士号取得への動機となったことを語りました。博士課程修了後は、BRIN-NEDO間の研究プロジェクト、ならびにJSTのe-Asiaなど、さらなる共同研究の機会に恵まれていると述べました。

Dr. Qolby Sabrina
Senior Researcher
Research Center for Materials Energy, BRIN

幹事のMr. AlvinおよびMs. Liviaが進行したネットワーキングセッションでは、SAAI幹事が企画したジェスチャーゲームを実施しました。各テーブルの代表者が次々と舞台に上がり、「着物」「おにぎり」など日本にまつわる言葉を身振り手振りで表現しました。客席からの声援が後押しとなり、会場全体が一体となって盛り上がりました。活気ある雰囲気が、垣根のない交流を促し、今後、より深い人間関係の構築につながっていくことが予見されました。

総括として、本イベントは協力関係の構築や個人の成長を目指すための示唆に満ちたものとなりました。会の成功に対し、JSTおよび事務局は、現SAAI幹事会に心からの祝福を送るとともに、今後の世代交代で新たな幹事がチームに加わることを期待しています。

インドネシア同窓会幹事と庄司室長