同窓会

Jingming Shi

このたびは科学技術振興機構(JST)の招待により、京都で開催されたScience and Technology in Society─STS Forum 2023に招いていただき光栄でした。私は9月30日午後、Young Leaders Program(YLP)に参加しました。

YLPには、世界中から優秀な若者が集まり、互いに出身国、職業、研究上の関心など熱心に自己紹介をしました。似かよった経歴を持つ数名と話す機会もあり、将来、専門的なコラボレーションを実現するための礎を築くことができました。

その後は、11 人のノーベル賞受賞者とのセッションに案内されました。 特に、ノーベル化学賞とノーベル物理学賞をそれぞれ受賞したDr. Bernard Lucas FeringaおよびDr. Klaus von Klitzingと対話することができて感無量でした。研究に関する広範な話題の中に面白い逸話が散りばめられ、啓発的でありながら楽しい内容でした。高齢にもかかわらず、科学知識の追求に対するお二人の情熱に私も刺激されました。

このセッションで最も私が畏敬の念を抱いた瞬間は、Dr. Klaus von Klitzingがご厚意でノーベル賞のメダルを私たちに手渡し、間近で見ることを許可してくれた時でした。 メダルの重みやその意味合いを直に感じ取ったひとときでした。

その後 2 日半のフォーラムでは、人工知能 (AI) が重要課題として注視され、ほぼすべてのセッションでAIについての言及がありました。私はAI、量子コンピューティング、核融合に関する専門セッションにも参加しました。 さまざまな分野の科学者・専門家が分野の最前線や内包する課題についての洞察を共有できる効果的なプラットフォームであると感じました。

一部、議論の深い技術的な部分を完全に理解することには及びませんでしたが、最先端の情報に触れたことは非常に価値がありました。 経験豊富な専門家による洞察は理解を広げ、これらの急成長テクノロジーや科学分野への興味をそそりました。 こういった対話から私は参加者が喫緊の課題解決に向けて協働しようとする精神を垣間見ることができました。