同窓会

第二回さくらサイエンスクラブ日本同窓会を開催

2019年11月11日午前、<さくらサイエンスプラン5周年シンポジウム>に合わせて第二回さくらサイエンスクラブ(SSC)日本同窓会が東京大学・弥生講堂一条ホール アネックス(別館)セイホクギャラリー(東京大学農学部内)で開催されました。出席した15人の同窓生のうち、12人がさくらサイエンスプラン(SSP)をめぐる自分史や専門分野について発表を行いました。初代主幹事Ms. Zou Weiのバトンを受け、今回日本同窓会の主幹事に選出された Mr. Lai Hung Weiがファシリテーターを務めました。

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SSC 日本同窓会新主幹事
Mr. Lai Hung Wei

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日本全国の同窓生と海外からの来賓を迎えて

インド、マレーシア、ベトナムの主幹事を含む8人のゲストを海外から迎えSSPおよびSSCの将来についてコメントしていただきました。 Ms.Yixin Xuは、中国内でSSCネットワークを構築し、他国のSSC同窓会グループと協力できるようにする意向を表明しました。 Dr. D. Sundar、Dr. Jeetender Chugh(インド主幹事)、Ms. Nur Shakila binti Muzammir(マレーシア主幹事)およびDr. Artiwan Shotipruk(チュラロンコン大学)は、さくらサイエンスプランが共同研究の活性化につながり大学間の学術交流を促したと述べました。 Mr. J.G. Shanta Siri(National Science Foundation, Sri Lanka)は、同窓生が面たリング制度などをつうじて自国の若者を積極的に導くこと、情報アクセスに対する平等性やinclusivenessを保証するため過疎地域でも使用できるオンラインプラットフォームを利用すること、を奨励しました。ベトナムでSSPハイスクールプログラムを担当しているMs.Nguyen Thi Thuy Haは、高校理科教師向けの新しい研修プログラムがあれば、さらに良いと提案しました。また、プログラム期間が現行の1-3週間より延長されれば、日本の学生や講師との草の根交流が増えることを示唆した。 Mr. Ngo Van Quyen(ベトナム主幹事)は、知識を共有するための共通プラットフォームを確立するべきと主張しました。

SSC同窓会の活動を改善し、同窓生の参加を促す方法について、Nguyen Chi Long氏(2016年以来日本幹事)は、11月10日に開催されたコーディネーターのプレ会議で表明されたさまざまな意見を紹介しました。例としては社会貢献プロジェクトを同窓生から公募し、抜きんでたアイディアにJSTが実施賞金を提供するといったコンテストの案がありました。集まった優秀な案は同窓生による投票やJSTによる審査で決定され、優秀賞が同窓会当日に発表されるという仕組みです。Dr, Jeetender Chughは、同窓生同士の交流を促すため同窓会を日本の伝統行事や祭りの日に合わせて開催することを提案しました。一連のアイディアは、SSC幹事によるプレ会議を特集した記事で詳細を紹介しています。

閉会後、同窓生は午後から弥生講堂一条ホールで開催された<さくらサイエンスプラン5周年シンポジウム>に参加しました。

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同窓会会場─東京大学・弥生講堂一条ホール アネックス セイホクギャラリー内

日本と海外のSSC幹事が同窓会活動改善にむけてブレインストーミングに参加


日本同窓会の前日にあたる11月10日の夕刻、さくらサイエンスクラブ同窓会(海外支部含む)のコーディネーター的役割を果たす幹事が科学技術振興機構(JST)のサイエンスプラザ・共創スペースでプレ会議に参加し、同窓会活動の活性化や改善に関わるブレインストーミングを行いました。二つのグループからさくらサイエンスクラブの戦略的なイメージ作りや広報活動につながる有益なアイディアが数多く発表されました。

Aグループは、現行のSSCホームページやメンバー専用SNS、およびSSC Facebookページには興味をそそるコンテンツが欠けていることから就職やインターンシップに関わる募集情報を掲載し、同窓生のビューを増やしたらどうか、という提案が出ました。また、今はビジュアルな媒体で勝負する時代であることから、SSCとして公式インスタグラムのアカウントを開設し、自分史を含むメンバー写真を投稿してもらうことで活性化をはかってはどうかという案もありました。(参考 “Humans of New York”)インスタ投稿には多くのコメントが付くことから、交流プログラムの主催者であるJSTは同窓生やまだプランに未参加の若者が何を求めているか、どのような疑問を抱いているか、を直接知ることができます。

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Aグループは同窓会活動参加率を高める方法やより戦略的な広報活動に結び付くようなアイディアを提案しました

同窓会を盛り上げる別の方法としては、研究・ビジネス・社会貢献に関わるスタートアッププランコンテストを実施し、優秀な案にはプロジェクト実施するための賞金を同窓会会場で授与するというアイディアが出ました。「この方式は同窓生の意欲を高めるだけでなく、世界中の若者が科学分野でのキャリアを志すよう背中を押す役割も果たせるでしょう。同窓会の場で行われる授賞式も大々的な広報の材料となり得ます。」

また、サイドプロジェクトとしてAグループは、「連絡が途絶えてしまった同窓生が再びつながることで何らかの相乗効果が期待できるのでは」という理由から日本招待当時のSSPグループメンバーをまとめたイヤーブックアルバムをまとめる案を提唱しました。

Bグループからは、個人情報(所属機関または在住場所)の追跡と管理が簡単なGoogleグループのような共通プラットフォームを利用するべきという意見が出ました。現在誰が日本にいるのかが判別できないと、同窓会活動が滞ってしまうからです。JSTを経由するメール送受信方法でもかまわないので、同窓生が直接メールをやり取りし、特定のグループ(例:現在日本に居住しているミャンマーの同窓生)の情報を取得できるようにするメカニズムが必要という見解が示されました─「Google グループがあれば同窓生は、研究、日本の生活やエチケット、国内旅行、さらには就職に関するアドバイスといった情報を共有することで、互いに助け合うこともできます。」 さらに、より広く外部にリーチしていくためにSakura Science Club YouTubeチャンネルを開設する、東京での公式イベント以外に関西・関東・九州等、地方で花見のような気負わない集まりを行う、といった提案もありました。

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Bグループはすべての同窓生が各々の現況を把握し助け合えるような共通プラットフォームの重要性を強調しました

ディスカッションの結果発表後は9月に中国へ帰国したMs. Zou Weiの後任としてMr. Lai Hung Weiがさくらサイエンスクラブ日本同窓会の主幹事に選出されました。

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同窓会前日の11月10日 JSTで開催されたプレ会議

Group A:
Aグループ
Mr. Lai Hung Wei (Malaysia)*, Mr. Nguyen Chi Long (Vietnam)*
Mr. Huang Lei (China), Ms. Xu Yixin (China), Ms. Nur Shakila binti Muzammir (Malaysia), and Mr. Ngo Van Quyen (Vietnam)

Bグループ
Ms. Ha Hoang (Vietnam)*, Dr. Jeetender Chugh (India)*
Ms. Pousali Mukherjee (India), Ms. Soe Htet Wai (Myanmar), Ms. Thin Thin Htut (Myanmar), and Mr. J. G. Shanta Siri (Sri Lanka)

*は討議結果の発表者、()内は出身国