さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第4グループ
土浦一高でドローンプログラミングに挑戦
10月23日(水)、SSHP第4グループのうち、インドの高校生ら22名は茨城県立土浦第一高等学校・附属中学校を訪問しました。同校は125年以上の歴史を持つ伝統校ですが、校長はインド出身のプラニク・ヨゲンドラ先生が務めるという国際色豊かな中高一貫校です。
生徒たちによる歓迎セレモニーの後、「Scratchを利用したドローンプログラミング」の共同実験の開始です。設定された障害物を避けながらどのようにドローンを飛ばすか、学習ソフトのScratchを駆使しながらプログラムを組んでいきます。
Scratchの説明を聞いた後、10組に分かれた日本・インド混合チームは、まずは障害物の実測からスタート。リーダー的に全体をまとめる生徒、実測担当、プログラミング担当と、自然に役割分担が決まって協力していくチームプレーもみごとです。飛行ルートを考えながら、生徒たちはプログラミングを進めていきます。そしてプランどおりに飛ぶか実際に試しては、何度もプログラムの修正を繰り返します。
いよいよその成果の結集となる飛行コンテストの時間がやってきました。テスト飛行ではうまくいったのに、本番では失敗するチーム。また反対に、何度試してもうまくいかなかったのに、プログラムを修正したら本番では大成功のチーム、と悲喜こもごもの結果でしたが、全員大興奮のうちにドローンプログラミング実習は終了しました。
午後はヨゲンドラ校長による“Find your niche. Being successful wherever you go. ”と題した講和。ご自分の幼少の頃の生い立ちから、日本の公立学校で唯一の外国人校長になった経緯を語り、さらに独学で数学を学び多くの数式や定理を発見したインドの天才数学者シュリニヴァーサ・ラマヌジャン(Srinivasa Ramanujan)を例に出しながら、生徒たちに熱く訴えかけます。「自分の個性を磨きましょう。勉強もさることながら、コミュニケーション能力といったソフトスキルも大切。いつもポジティブな態度を心掛け、自分の強みを見つけて、それを伸ばすことに力を注ぎましょう」と励ましの言葉を贈ってくれました。
1日という短い滞在時間でしたが、プログラミング体験や昼食を一緒にしたりするうちにすっかり打ち解けた日本とインドの生徒たち。最後にはお互いに手をふりながら別れを惜しみつつ岐路に着いたインドの高校生たちでした。