2024年度活動レポート(一般公募プログラム)第66号 (Bコース)
再生水製造に関わる分野横断研究を進める技術トレーニング
名古屋工業大学からの報告
2025年1月7日から1月26日まで、名古屋工業大学(NITech)においてさくらサイエンス交流プログラムB.共同研究活動コース採択課題「再生水製造に関わる分野横断研究を進める技術トレーニング」を実施しました。本プログラムではマレーシア工科大学(UTM)先端膜技術研究センター(AMTEC)から博士課程学生7名および教員1名を受け入れました。本プログラムの目的は、名工大とAMTECの研究者が共同で研究を進め、高度な研究手法や技術を共有し、さらなる共同研究の充実を目指すものです。
プログラム期間中、参加学生は、①炭素材料班、②表面分析班、③分子シミュレーション班、④水処理微生物群集構造解析班の4つに分けられ、それぞれの班で2名の教員およびポスドクがトレーニングを実施し、それぞれ、材料特性評価、廃水分析、材料性能試験などの研究活動に従事しました。
具体的には、以下の最先端設備を活用し、実験および分析を行いました。本プログラムで訪問学生が実際に操作を習得した装置は、走査型電子顕微鏡、フーリエ変換赤外分光分析、X線回折、電界放出型走査電子顕微鏡、紫外可視分光光度計、ガスクロマトグラフィー、イオンクロマトグラフィー等があり、各学生が再生水製造研究のための分離膜、炭素塗料、光触媒材料を持ち込み解析するとともに、分子シミュレーション計算に取り組み、また処理水のファウリングや水質評価を行いました。

研究活動に加え、参加者は、名古屋市内の下水処理場ならびにJERA碧南火力発電所を訪問し、最新の廃水処理技術およびアンモニア発電に関する施設を見学し、実践的な知識を深めました。

プログラム最終日には、本プログラムに参加した学生が研究成果を名工大の研究チームに発表し、活発な議論が行われました。発表を通じて、UTM-AMTECと名工大の今後の共同研究の可能性が示され、新たな研究課題の発掘にもつながりました。

今回のプログラムを通じて、マレーシアの参加学生だけでなく名工大の学生にとっても、海外の学生と共同でみっちり実験し議論する貴重な機会となりました。
