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2024年度 活動レポート 第60号:上智大学

2024年度活動レポート(一般公募プログラム)第60号 (Aコース)

ロボット工学と人工知能の進歩:テクノロジーによる文化の架け橋

上智大学からの報告

上智大学では、さくらサイエンスプログラムの御支援を頂き、2024年12月15日から21日、インドのデリー近郊のグルグラムにあるGurugram Global Heights Schoolから高校生7名とお2人の教員(Ms. Mridu Marwah & Mr. Abhijeet)をお招きしました。同校ではSTEM教育、特にロボット工学とAIに力を入れています。「ロボット工学と人工知能の進歩:テクノロジーによる文化の架け橋」をテーマに、日本のロボット技術やAIの活用に関する最先端を学習するプログラムを実施しました。

【12月16日】

上智大学の理工学部英語コースの熱力学の授業に参加したのちに、流体工学、制御工学、AIの研究室を見学しました。その後、NTTデータの技術者の方にAIの仕組み、活用例、将来の可能性についてご講演をいただきました。

活動レポート写真1

【12月17日】

新幹線で京都に移動し、AIを活用し、介護、災害救助、農業等の分野で人の作業や生活を助けるロボットを開発している株式会社テムザックを訪問しました。テムザックでは、まず、社長の川久保様から同社のロボット作りの理念についてお話を伺い、活発な質疑応答が行われました。その後、ベッドからスムーズに乗れ、目線を高く保つなど、人に優しい工夫が盛り込まれた同社のモビリティ支援ロボット「ロデム」に試乗させて頂きました。テムザックの本社は古い日本家屋を活用した建物で、伝統的な日本文化と最先端の科学技術の調和が高校生達に強い印象を与えました。

活動レポート写真2

【12月18日】

川崎にある三菱ふそうトラック・バス株式会社を訪問し、ロボットを活用した同社の工場を見学させて頂きました。そこでは、組立てから塗装まで、ロボットを活用した最先端のトラック・バス製造に触れることが出来ました。また、工場見学の後、同社におけるAIの活用についてお話を伺いました。AIとロボットを活用してトラック・バスの製造過程を高度に自動化することで、安全性と生産性の向上を実現していることを学び、高校生達は感銘を受けていました。

活動レポート写真3

【12月19日】

長島・大野・常松法律事務所の弁護士で、AIに関する国の会議等にも参加されている殿村圭司先生に、AIに関する法的課題についてご講演をいただきました。その後、日本未来科学館を訪問し、日本の科学技術の最先端に触れました。

活動レポート写真4

【12月20日】

全体でグループ・ディスカッションをしたのち、参加者によるプレゼンテーションが行われました。プレゼンテーションでは、プログラムでの経験についての振り返りが行われた後、参加者一人ひとりが今回のプログラムで学んだことについて発表しました。参加者は様々な経験から多くの学びを得て、将来に向けた夢を膨らませていました。

本プログラムの実施に当たり、御協力を頂いた多くの方々に心より御礼申し上げます。

活動レポート写真5