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2024年度 活動レポート 第53号:京都工芸繊維大学

2024年度活動レポート(一般公募プログラム)第53号 (Aコース)

健康長寿社会実現のためのバイオ×ITエンジニア育成スクール

京都工芸繊維大学 情報工学・人間科学系
准教授 福澤 理行さんからの報告

2024年12月9日から15日までの間 、情報工学・人間科学系 福澤理行准教授と分子化学系 亀井加恵子教授が中心となり、「KIT Bio Tech × IT Winter School 2024」を実施しました。

本プログラムには、王立プノンペン大学(カンボジア)、ハノイ医科大学、ベトナム国立大学ホーチミン理科大学、カントー大学、ハノイ工科大学(以上、ベトナム)から計8名の学生が来日し、本学の学生8名ともにプログラムに参加しました。この取組みは、2017年度に始まり、コロナ禍においてもオンラインを活用しながら継続し、今回で8回目の開催となりました。

参加者は、それぞれの専門分野によりバイオとITの2つのグループに分かれ、特別講義の受講やワークショップでの課題に取り組みました。

活動レポート写真1
全員で記念撮影

【バイオグループ】

バイオグループでは、ショウジョウバエを活用した疾病モデルの構築と治療薬シーズの探索および感染症の抑制に関連するバイオテクノロジーについて実習を行いました。また、抗体を用いた臨床診断方法を開発している研究室および微生物を用いたエネルギー生産法の開発に取り組んでいる研究室を訪問し、最先端の研究について学びました。

活動レポート写真2
臨床診断法の開発を行う研究室を訪問

【ITグループ】

ITグループでは、これからの社会基盤や生活環境の維持に不可欠なIoTの基礎技術について、ワークショップ形式でのソフトウェア開発実習を行いました。ゲートウェイと無線通信可能なインテリジェントタイプの物理センサユニットを用いて、生産現場でのプロセスモニタリングや故障検知を目的とした小規模なIoTシステムの試作に取り組みました。

活動レポート写真3
ワークショップ形式でのソフトウェア開発実習

プログラム2日目には、京友禅の老舗である丸益西村屋で京友禅を体験し、参加者は京都の伝統文化に触れるひと時を過ごしました。

また、その翌日には、株式会社島津製作所の本社工場を訪問し、最先端の医療用機器や計測機器を見学し、性能や開発のコンセプトなどの説明を受けました。機器の組立作業の見学では、作業効率の向上、ミスの防止、安全確保などの取り組みを学びました。

最終日には成果報告会が開催され、バイオグループはアルツハイマー病モデルショウジョウバエの表現型観察や治療効果を持つ天然物の探索実験の結果を報告し、ショウジョウバエ疾患モデルの有用性を議論しました。また、バクテリアの培養とバクテリアに対する抗菌活性の測定実験の報告では、抗生物質耐性菌が蔓延しつつある現状に関連づけて実験の意義を考えました。

ITグループは、ベルトコンベアでの製品搬送状況のモニタリングシステムや、台車の傾きをモニタリングすることによる障害検知システム等、試作したIoTシステムについて、実機の稼働状況を交えて発表しました。

活動レポート写真4
修了式

本プログラムにより、我が国とカンボジア、ベトナムの将来を担うエンジニアによる緊密なネットワークを構築することができ、招へい者の帰国後もSNS等を通じた交流が続いています。サポーターとしてプログラムに参加した本学学生にとっても海外留学等を考える機会となり、全参加者にとって非常に有意義な7日間のプログラムとなりました。今後も、招へい者の所属する各大学とは共同研究や学生の受入など交流を継続していく予定であり、このような国際交流活動を継続することで、ベトナム、カンボジアとの友好関係をさらに深めたいと考えています。

最後に、本プログラム実施にあたり、見学に対応していただいた株式会社島津製作所様、ご支援いただいた科学技術振興機構様、御協力いただいた関係の皆様に心より感謝申し上げます。

活動レポート写真5
修了式後のフェアウェルパーティ

■SNSでの公開

本プログラムの様子を京都工芸繊維大学国際センターFacebook に掲載しました。
https://www.facebook.com/KIT.Kyoto.International/posts/pfbid02e2DqWCiYBG7k4uNaHu419STQzSnMJcuMe6cHYB6jUEC6LZWSvMAbDZRRC489vUSkl