2023年度 活動レポート インド有力大学選抜学生ら、NIMSで最先端材料科学を学ぶ

さくらサイエンス・大学生招へいプログラム

インド有力大学選抜学生ら、NIMSで最先端材料科学を学ぶ

 9月24日(日)から1週間の予定で来日中のインドの有力大学から選抜された大学生・院生49名は、9月29日(金)午前、つくばにある物質・材料研究機構(NIMS)を訪問しました。NIMSは材料科学で世界トップレベルの研究機関として知られています。

 到着後、学生たちはNIMSの紹介やインド出身の研究員から同機構で研究するようになった経緯、そしてNIMSが実施している学生プログラムなどの説明を受けた後、4グループに分かれて、6つのテーマのもとラボ・ツアーを行いました。

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 「Electrochromism of Metallo−Supramolecular Polymer」では、Dr. ROY Susmitaポスドク研究員が、電気をかけると色が変わるメタロ超分子ポリマーについて解説。同ポリマーを応用した、遮光状態と透明状態が電気で切り替え可能な調光ガラス窓に市場の期待が集まっているとの報告がありました。また、「Solid State Ionics Device(固体イオニクスデバイス)」では、寺部一弥特命研究員(Prof. TERABE Kazuya, Senior Scientist with Special Missions, MANA*)から、NIMSが開発した究極のナノデバイス「原子スイッチ」についての説明があり、ドランジスタに代わる原子スケールのデバイスと知って、学生たちはその原理について熱心に聞き入っていました。

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 その他「Advanced Electron Microscope(最先端電子顕微鏡)」「Accelerate the R&D with Materials Integration(マテリアルズインテグレーションで加速するR&D)」「(Materials Informatics(マテリアルズ・インフォーマティクス)」「Functional Soft Materials for Medical Application(医療用機能ソフトマテリアルズ)」のテーマで、学生たちはレクチャーを受けたり、ラボを見学したり、短い時間でしたが世界トップレベルの材料科学研究の一端を知ることができました。

*MANA:ナノアーキテクトニクス材料研究センター、Research Center for Materials Nanoarhitectonics

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