さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第7グループ
修了式
12月15日(金)午後、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)G7として来日した、中国、エジプト、インド、ケニア、南アフリカの高校生たちは、JST科学技術振興機構東京本部地下1階大会議室にて、修了式に臨みました。
2023年度に実施されるSSHPの最後の修了式です。
修了式には、各国大使館、外務省、文部科学省の関係者も来賓としてご出席くださいました。各国代表の高校生が、研究機関や大学を訪問したこと、ノーベル賞受賞の梶田先生の講義を受けたこと、日本の高校生たちと友情を育んだことなど、1週間の体験を振り返り、力強くスピーチを行いました。
■中国代表の高校生
「たくさんの思い出深い体験の中で、特に印象的だったのは、茗渓学園高校を訪問して、心理学のアクティビティに参加したことです。心理学の手法を使って、内向的な人と外交的な人の違いを理解しました。学んだ概念を実践しながら日本の高校生たちと交流して、お互いをよく知り、深い友情を育みました。そして、エジプト、インド、ケニア、南アフリカからの仲間とも絆を結ぶことができました。」
■エジプト代表の高校生
「世界中から集まった優秀な高校生の皆さんと一緒に、SSHPのメンバーの一員になれたことを、とても光栄に思います。SSHPは私たちに、科学のパワーを思い知る力強い体験を与えてくれました。そして、新しい目標に向かう情熱を授けてくれました。科学によって私たちは結ばれ、これからも繋がっていることを忘れないでください。科学は美しく、神秘的で、だからこそ探求し、学び、分かち合うのです。」
■インド代表の高校生
「ノーベル賞受賞の梶田先生と交流する機会を得たことは、私たち全員にとってとても特別なことでした。ニュートリノと重力波に関する研究論文について知ることが出来ました。日本には「七転び八起き」という素晴らしい考え方があり、人々はとても礼儀正しく、時間に正確で、他人に対して親切です。日本とインドの関係の歴史は非常に長く、強固です。インドには"Vasudev kudumbhkum"という言葉があります。「全世界は私たちの家族である」という意味です。尊敬すべき皆さんをインドで歓迎したいです。」
■ケニア代表の高校生
「プログラムに参加して、物事を見る視点が変わり、想像もしていなかったくらい成長できたような気がします。文化の多様性と豊かさを理解し、自分にとって居心地のいいところから飛び出して、新しい経験をすることの重要性を実感しました。このプログラムは私の人生を良い方向に導いてくれたのです。帰国したら、学んだことを皆に共有します。そして、異なるバックグラウンドを持つ人々と積極的に交流することを推奨したいです。自らの経験から、母国にポジティブな影響を与えたいです。」
■南アフリカ代表の高校生
「特に、未来の電子機器や自然資源について学んだ未来館への訪問が印象的でした。また、茗渓学園高校の生徒たちとの交流も素晴らしかったです。彼らの学び方、集中力、規律にとても感銘を受けました。プログラムで得た経験については一日中でも話すことができます。これらの経験を可能にしてくれた人々のことをこれからもずっと心にとどめ、努力します。今度は、留学生として来日して、日本で学びたいです。」