2023年度 活動レポート 第7グループ:JAMSTEC(海洋研究開発機構)を訪問

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第7グループ

JAMSTEC(海洋研究開発機構)を訪問

 12月14日(木)、SSHP第7グループとして来日中の中国とインドの高校生と引率者は、JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)の横須賀本部を訪問し、施設の見学・体験等を行いました。

 展示エリアで同機構の案内員から組織概要等の説明を受けた後、大きく以下の二つの見学・体験を行いました。

1.展示施設の見学

 有人潜水調査船「しんかい6500」の実寸大模型のコックピット、完全球体で構成される耐圧殻内部を交代で見学。3人の乗組員が8時間を過ごすスペースを体感し、一同興味津々の様子でした。
 生物展示室では、深海に生息するユニークな生物たちを紹介。硫化鉄を含む鱗をまとったウロコフネタマガイ(スケ―リーフット)が磁石にくっつく様子の映像紹介では「もう1回見せて!」とリクエスト。深海のトッププレデターで、2m50cmもの個体も発見されているヨコヅナイワシの実物大ポスターの横に寝そべって写真を撮る姿も見られました。

活動レポート写真1
有人潜水調査船「しんかい6500」の見学
活動レポート写真2
生物展示室の見学

2.「海洋プラスチック研究」に関するレクチャー

 JAMSTECが取り組む海と地球の研究開発のうち、「海洋プラスチック研究」に関する取り組みの紹介を聴講しました。海洋に流出したプラスチックごみの約99%が行方不明になっているという現状や流出した海洋プラスチックごみによる問題点、JAMSTECの調査・分析・シミュレーションの3つのアプローチについて紹介。最後には顕微鏡を使って、砂浜の砂の中から5mm以下のサイズになったプラスチック(マイクロプラスチック)を発見し、ピンセットで抽出する作業を実際に体験。一同真剣に取り組んでいました。

活動レポート写真3
顕微鏡を使って、マイクロプラスチックを発見してピンセットで抽出

 国際的な課題となっている海洋プラスチック問題について、海外の高校生にも現状や問題点、課題解決に向けた取り組みについて理解を深めてもらえる、貴重な機会となりました。

活動レポート写真4
しんかい6500の前で記念撮影をする中国の高校生たち
活動レポート写真5
しんかい6500の前で記念撮影をするインドの高校生たち