2023年度 活動レポート 第4グループ:京都大学で先端研究の現場を体験

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第4グループ

京都大学で先端研究の現場を体験

 7月13日(木)午後、インド、モンゴル、ソロモン諸島の高校生らは、 京都大学を訪問しました。一行は、80年近くにわたり京都大学の象徴として親しまれている時計台と、その近くに立つ大きなくすの木を仰ぎ見ながら、伝統ある校舎の中へ。大学の紹介では、「京都」という文化と伝統、先端科学技術が調和した環境での学びの意義が説明されました。さらに、京都大学は特に研究を重視する大学であることも強調されました。

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 【Kyoto iPU(International Undergraduate Program)】の紹介では、広く海外から優秀な学部生の受け入れを行っていることや、申請方法や選考方法、奨学金の制度などが丁寧に説明されました。また、異なる文化や背景を持つ学生たちが共に学びながら、すべて英語で地球工学に関する幅広い知識と技術を習得することができる、工学部地球工学科国際コースについても紹介されました。続いて、実際にiPU生として学ぶインドとモンゴルからの留学生たちが登場。京大での学生生活についてのスピーチに興味津々で耳を傾けた後、「入学のために準備を始めた時期」など、かなり具体的な内容に踏み込んだ質問が飛び交いました。京大で学ぶ留学生の「先輩(Senpai)」は、彼らにとって眩しい存在であったことは間違いありません。

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左:インドからの留学生 右:モンゴルからの留学生
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質問をする高校生たち

 その後、一行は3つのグループに分かれて、吉村成弘生命学研究科准教授、奥村英之エネルギー科学研究科准教授、川山巌エネルギー科学研究科准教授の研究室を訪問。それぞれの研究室で、最先端の研究現場を体験させてもらうことができました。将来、研究者を志そうとしている高校生たちにとってはまたとない機会です。どのグループでも、時間いっぱいになるまで、先生方に質問を繰り返す姿が見られました。

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 最後は、百周年時計台記念館の免震構造について杉浦邦征工学研究科都市社会工学専攻教授からの講義を受けたあと、ヘルメットをかぶって地下へ潜入。実際に免震構造部分や、免震変形記録版などを見学させていただきました。過去の自然災害から学び、科学技術の力で被害を事前に回避するという研究分野に魅せられた高校生たち。こちらでも、説明を担当されていた佐藤顕彦研究員を質問攻めにする姿が印象的でした。

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 限られた時間のなかで、数々の最先端科学技術に触れ、高校生たちの好奇心を最大限に刺激した大学訪問。彼らの途切れることのない質問に、終始やさしく応えてくださった先生方に心から感謝を申し上げます。

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