さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第4グループ
大阪大学吹田キャンパス工学部を訪問
7月13日(木)午後、インド・トンガ・サモアの高校生らは大阪大学工学部(School/Graduate School of Engineering, Osaka University )のある吹田キャンパスを訪問しました。全体説明では、大学の歴史や3つのキャンパスの概要をはじめ、理系留学生に好評な理学部国際科学特別コース(インターナショナルカレッジ:IUPS)、そして5学科からなる工学部について、それぞれきめ細かな紹介が行われました。
その後、グループに分かれて、船舶海洋試験水槽(地球総合工学専攻・船舶海洋工学コース)と日本製鉄材料基礎協働研究所を見学。試験水槽は船舶の耐航性能、推進性能、操縦性能や海洋構造物の耐波性能評価の試験を行う長さ100m、幅7.8m、水深4.35mの施設。水槽上部の曳引車に乗って巨大な水槽内部をゆっくり進んだり、造波装置で実際の波を体験したり、ちょっとしたアドベンチャー気分を味わいました。
次に訪れた日本製鉄材料基礎協働研究所は、産学連携のパイオニアとして工学研究科に設置された協働研究所のひとつで、現在、約10企業の協働研究所が大阪大学との共同研究に取り組んでいます。高校生らが訪れた日本製鉄の研究所は電子顕微鏡を通して材料の表面を観察するなどの基礎研究を行っており、現在は軽くて強い鉄鋼材料の基礎研究を進めていることなどを学びました。
また、2025年の大阪・関西万博に向けて、大阪大学のさまざまな取り組みの紹介もあり、訪問の最後は万博で100か国の人たちとオンライン・コンサートを計画している「パロトーン(ParoTone)」の演奏体験で締めくくりました。パロトーンは阪大生によって開発された初心者でも弾ける電子楽器で、最初はおぼつかなかった高校生たちもすぐに慣れて、演奏を心から楽しんでいました。