さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第3グループ
修了式
6月30日(金)、ベトナム、ブルネイ、ミャンマー、カンボジア、マレーシアの高校生たちは、1週間のプログラムの締めくくりとして、修了式に臨みました。
会場となったのは、科学技術振興機構東京本部地下1階大会議室です。
本年は、日本ASEAN(東南アジア諸国連合)友好協力50周年の歴史的節目になります。今回のSSHP第3グループは、「日本ASEAN友好協力50周年事業」の一環として実施されました。
高校生と引率者110名、各国大使館、文部科学省、外務省からの来賓でいっぱいになった会場は、いつもとは少し違った緊張感と熱気に包まれていました。
森本茂雄科学技術振興機構理事からの開会の挨拶のあと、特別来賓としてご出席くださった清浦隆文部科学省大臣官房審議官から祝辞をいただきました。
「この過去50年間、日本とASEANは協力し合いながら、驚くべき進展を遂げてきました。現在の堅固なASEAN−日本の関係の基盤は、お互いの間で築かれた信頼と尊敬に他なりません。人々の交流は、私たちの強固なパートナーシップの基礎であり、“心と心”の関係と呼ばれています。これらの交流は、平和と安定、成長と繁栄に貢献してきました。これらの交流の中でも、本日閉会式に参加している高校生を代表とする優れた若者同士の交流は、将来の国家間の相互理解を深める基盤として非常に重要です。いつの日か、皆さんが勉強や、ビジネスを目的として再来日されるのを楽しみにしています。」
続いて、今回参加した高校生を代表して、ベトナムのフォン・リンさんが、1週間のプログラムを通して学んだことについて、スピーチを行いました。
「私たちは様々な活動に参加し、専門家からの講義を受ける機会を得ました。それらはすべて非常にやる気を起こさせるものでした。日本の学生と一緒に受けた化学の授業、DNAの抽出実験、これらは私が学校では経験できないことです。他の国の高校生とチームを組んで活動したことも素晴らしかったです。スピーチを締めくくるにあたり、私は昨日訪れた幕張高校のモットーを引用させていただきたいと思います。それは「自調自考」というものです。皆さん、いつも好奇心を持ち続け、好奇心が導く場所を楽しみましょう!」
森本茂雄科学技術振興機構理事から、各国代表の高校生たちに、修了証が授与されました。
また、ハジ・シャブディン・ハジ・ムサ駐日ブルネイ・ダルサラーム国大使、トゥイ・リー駐日カンボジア王国大使をはじめ、ご出席いただいた各国大使館、外務省からのご来賓の皆さまからも、「学んだことを母国に持ち帰り、社会のために生かしてほしい」「今回育んだ友情をこれからも大切にして、母国との架け橋となって活躍してほしい」など、温かい祝辞のお言葉をいただきました。
修了式の後、高校生たちは各国大使館関係者の皆さんを囲んで歓談したり、国の垣根を越えて記念写真を撮りあったり、日本で過ごす最後のひとときを、思いっきり楽しみ、別れを惜しみました。またいつか、再来日した彼らと再会できることを、心から楽しみにしています!