さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第2グループ
国立極地研究所で北極・南極について学ぶ
5月17日(水)午後、さくらサイエンス・ハイスクールプログラム(SSHP)第2グループのうち、韓国・パキスタン・ペルーの高校生らが国立極地研究所を訪問しました。
最初に同研究所副所長の榎本浩之教授のレクチャーがあり、「なぜ極地の研究が必要なのか?」「現在、地球温暖化が北極や南極に急速な気候・環境変化をもたらしている」「極地観測・研究は、地球の未来を教えてくれる」といった研究の重要性や成果、そして昭和基地での日本の南極観測についての説明を受けました。
また、高校生たちからも「なぜ、極地では温暖化が増幅されるのか?」「地球温暖化が集中する極地の現状をもっと一般の人たちに知らせる必要があるのではないか?」といった質問やコメントが続き、さらにレクチャー後も、熱心に質問する高校生の姿もあり、地球温暖化への関心の高さをうかがい知ることができました。
その後、隣接した南極・北極科学館を見学。かつて南極観測で使用されていた雪上車をはじめ昭和基地の様子、南極で採取された隕石の数々、そしてオーロラの映像など、いずれも高校生たちは興味深く見入っていました。なかでも一番目を輝かせていたのが、実際に南極から持ち帰った氷。さっそく手で感触を確かめたり、氷の入ったコップに耳を近づけて「パチ、パチ」という気泡が弾ける音を聞いたり、5月にしては猛暑のこの日、高校生たちは南極の世界に思いを馳せていました。