さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第1グループ
東京海洋大学で海の世界を学ぶ
4月18日(火)午前、第1Gのうち、ネパール、アルゼンチン、ブラジル、チリの高校生と引率者、計42名の皆さんは東京海洋大学を訪問しました。同大学は国内で唯一、海洋系分野の教育研究を行っている国立大学です。
到着してまず、ラベ・イヴァン准教授(食品生産科学部門・食品熱操作工学研究室)から、食品は加熱によってどのように変化するのか、マイクロ波加熱の原理・解析など、研究内容のレクチャーを受けました。続いて学部・大学院やキャンパス、研究センター、訓練船についての紹介があり、高校生たちは「海洋」を軸に幅広い分野に広がっている同大学の現状を理解することができました。また、ラベ・イヴァン准教授がペルー人ということもあって、南米の高校生たちはレクチャーが終わってもスペイン語で盛んに質問を投げかけていました。
その後、2班に分かれて施設の見学。マリンサイエンスミュージアムでは同校の訓練船が調査航海で採集した海洋生物の標本をはじめ、カニ、エビ、海鳥、サンゴなど多くの海の生き物や漁具が展示されており、特に海のないネパールの高校生たちが熱心に見入っているのが印象的でした。
飼育実験室では魚の成長を観察するためにニジマス、マダイなどが飼育されている水槽を高校生たちはひとつひとつていねいにのぞき込み、その様子をスマホに収めていました。
さらにブラジル人のストルスマン・カルロス・アウグスト教授(海洋生物資源学部門)の研究室では、「魚類の性別決定は遺伝子よりも温度などの自然環境に多く影響を受ける」というたいへん興味深い研究結果を伺うことができ、半日という短い時間ではありましたが、高校生たちは海洋生物の世界を堪能しました。