さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第5グループ
第5グループ:2022年度SSHP最終の修了式
12月16日(金)午後、SSHP第5グループ(バングラデシュ、マレーシア、モンゴル、パプアニューギニア、台湾)の高校生と引率者、計27名は、修了式に臨みました。今回の会場になったのは、JST東京本部 B1F大会議室です。
修了式には、サミュエル・アバル 駐日パプアニューギニア大使をはじめ、各国大使館、外務省、文部科学省の皆さまにもご出席いただきました。
各国の高校生によるスピーチの一部をご紹介します。
バングラデシュ代表の高校生
「私たちは、日本でたくさんのことを学び、成長できたと思います。いろいろな国から来た皆を好きになったし、お互いに尊敬し合うことができました。立川高校では、日本の高校生たちがとても歓迎してくれたことに驚きました。まだ知り合って間もない私を、すごく親切に友だちとして受け入れてくれました。その暖かい気持ちが、ほんとうに嬉しかったです。そして、ノーベル賞を受賞した梶田先生の講演をすごく興奮して聴きました。日本での素晴らしい体験はこれからもずっと、私の思い出の中に生きつづけるでしょう。」
マレーシア代表の高校生
「私は天文学に興味があるので、JAXA筑波宇宙センターを訪問できたことが一番嬉しかったです。たくさんのことを学ぶことができました。そして、ノーベル賞を受賞された梶田先生のニュートリノに関する講義は大変面白かったです。日本の美しい景色にも感動しました。マレーシアでは体験できないような気候にも。そして、日本で学ぶ高校生、大学生の皆さんと交流できたことは素晴らしかったです。いつか、自分も日本で教育を受けることを真剣に考えています。」
モンゴル代表の高校生
「モンゴルでは、“学ぶことに遅すぎることはない”といいますが、私の考えは違います。知識と技能は、私たちの想像力が最も高まっている、若いときにこそ得るべきだと思うのです。“物理学を志す高校生にアドバイスをお願いします”という問いに、梶田先生は「情熱です」と答えてくださいました。それは短いけれど、とても心に響くものでした。住む場所や、経済的なことが障壁になったとしても、それを乗り越える情熱ががあれば、成し遂げられると思うのです。」
パプアニューギニアの高校生
「いろいろな施設を訪問して、科学技術でリードする日本のことを沢山学び、日本の歴史や文化についても知ることができました。交流プログラムでは衝撃を受けたし、いろいろなことを考えさせられました。留学に挑戦することや、これからの進路のこと、皆で協力することの重要性とか・・・。そして、私たち自身の社会を発展させるための可能性とか。一緒に参加した仲間からもたくさんのことを学びました。」
台湾の高校生
「とても輝かしく、思い出に残る6日間でした。JAXAとか理研とか、とても行くチャンスはないと思っていたところを訪問しました。研究者の皆さんの講演はとても刺激的で、化学分野を目指したいと思う意欲をかきたてられました。そして、立川高校を訪問できたことは大変良かったです。梶田先生の講演は素晴らしかったし、科学に興味がある同じ趣味をもつ新しい友達と出会えました。そのうちのひとりが卵焼きをすすめてくれて、すごく美味しかったです。本当に、楽しい時間を過ごしました。」
一行は、翌日の12月17日(土)に無事にそれぞれの母国へと帰国しました。
Covid−19の感染拡大による中断を経て、9月から3年ぶりに実施された2022年度のハイスクールプログラムも、これで最終です。
各国の優秀な高校生たちの意欲にあふれた笑顔は、毎回とても眩しいものでした。
改めて、プログラムを再開できたことに喜びを感じます。
来日した彼らが、いつか日本と母国の架け橋となって活躍してくれることを期待します。
2023年度のハイスクールプログラムは4月から開始される予定です。