さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第5グループ
東京都立立川高等学校を訪問 ②
ノーベル賞受賞 梶田隆章博士の特別講演
12月14日(水)、バングラデシュ、マレーシア、モンゴル、パプアニューギニア、台湾の高校生17名、引率者10名、計27名は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されている東京都立立川高等学校の生徒の皆さんとともに、ノーベル物理学賞受賞の梶田隆章博士による特別講演を受講しました。
すべて英語での講演ということで、立川高校では事前学習として、英語の授業で専門用語を学ぶ機会を設けたり、理科や探究でニュートリノ等について取り上げたりしていたそうです。
梶田先生は、弓道に打ち込まれた高校・大学時代、小柴昌俊先生との出会いなど、当時の写真のスライドを交えながらやさしく語りかけてくださいました。後のノーベル賞に結びつく「ニュートリノに質量があること」を発見した研究の過程や、現在進められている重力波の研究プロジェクトKAGRAの展望についての説明に、目を輝かせながら集中する高校生たち。「成果が伴わなかったときにも、諦めずに追求し続けた時期が楽しかった。何事も結果を導き出すためには、長い時間がかかることがある。何かを成し遂げるためには、チームワークが大切。」という先生のお言葉には重みがあり、皆の心に強く響きました。
講演後の質疑応答では、「物理学を志す高校生にアドバイスをお願いします。」という問いに、「情熱です。興味をもったことをやり遂げてください。」とエールを送ってくださいました。
同じ夢に向かって進もうとしている高校生同志。一日をとおして、お互いに刺激を受け合いながら、素敵な交流の時間を過ごすことが出来たようです。またいつか、どこかの研究室で再会できる日が来るかもしれませんね。