さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第3グループ
7か国の高校生が聖光学院高校を訪問
11月8日(火)、気持ちの良い秋晴れのもと、来日中のSSHP第3陣が横浜の聖光学院中学校高等学校を訪れました。7か国(ブラジル、チリ、カザフスタン、キルギスタン、パラオ、ペルー、タイ)から、高校生22名、引率者14名、計36名の多国籍グループです。
聖光学院の高校生たちに拍手で迎えられたSSHPメンバーは、さっそく7班に分かれ、それぞれ自己紹介。そして工藤校長の挨拶に続き、各国の高校生は、自分たちの国を紹介するプレゼンテーションを行いました。カザフスタンやキルギスタンなど、日本ではあまりなじみのない国々の地理や歴史、食べ物などの紹介に、聖光学院の生徒たちは興味津々といった様子です。なかでも伝統楽器の演奏を披露したカザフスタンの女子高生には、その美しい音色に全員、拍手喝さいでした。
次いでディスカッションの時間です。“To what extent (purpose, materials) should plastic be allowed?” “Space exploration does more harm than good?” という地球レベルで問題になっているテーマについてそれぞれの班で話合いました。スマホの翻訳機能を使って言いたいことを伝えるなど、いろいろ工夫をしながら充実したディスカッションができたようです。
昼食の後は、お楽しみのゲームの時間。班ごとにさまざまな種類のカードを用意し、まずは日本人の高校生が遊びかたを説明します。最初はやり方がわからず戸惑っていた海外の高校生もさすが優秀なメンバーばかり、すぐに理解してゲームに興じていました。あちこちから笑い声や歓声が上がり、ゲームを通して交流が一層、深まりました。
ゲームの後は学内見学、そしてピアノの演奏会。1500人収容できる立派な学内のコンサートホールで、同学院中学3年の山本智貴君が、ショパンの幻想即興曲など4曲を演奏してくれました。とても中学生とは思えない素晴らしい演奏に、皆うっとりと聴きほれていました。
そしていよいよ藤嶋昭先生による講義です。先生は光で化学反応を起こす「光触媒」を発見し、ノーベル賞候補にもたびたび名前が挙がっています。“How to get clean world by photocatalysis and carbon recycling” というテーマで、「世界を変える技術」とまでいわれた光触媒の原理や研究の経緯と成果、そして応用事例についてわかりやすく説明してくれました。「光触媒は地球をきれいにする技術、そしてウイルス除去にも効果がある」と語る藤嶋先生に、海外高校生たちは次々と手をあげ、活発に質問を浴びせていました。