2022年度 活動レポート 第2グループ:東京理科大学で秋山仁先生の数学講義を体験

さくらサイエンス・ハイスクールプログラム 第2グループ

東京理科大学で秋山仁先生の数学講義を体験

 10月19日(水)午後は、カンボジア、フィリピン、ブータンから来日した高校生と引率者、計15名は、数学の魅力をわかりやすく楽しく伝える活動をされていることで有名な、東京理科大学栄誉教授 秋山仁先生の「数学特別講義」を受講しました。

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 今回は、「トポロジー(位相幾何学)」「二進法」「正四面体タイル定理」「平行多面体変身定理」などがテーマです。教室の前方には、おもちゃ箱をひっくり返したように楽しそうな小道具が配置されていて、それを見ているだけで、お芝居の開幕前のようにワクワク感が高まってきました。

 「トポロジー(位相幾何学)」では、はじめに赤とピンクのクロスされた紙テープが全員に配布されました。端を捻ってつなげて、真ん中から切り取っていくと、繋がったハート型のリングができたり、バラバラになったハート型リングになったり・・・。高校生たちは、不思議なトポロジーの世界にさっそく引き込まれていきました。

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 次にはじまったのは、代表の高校生が思いついた一つの数字を、黒板に貼られた数枚のカードを使って言い当てる “数当てマジック”です。これは、「二進法」の考え方を応用したものなのですが、難しいはずの数学理論がするすると頭のなかにすいこまれていくことを実感しました。

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「正四面体タイル定理」「平行多面体変身定理」では、立体三角錐にはさみで自由に切り込みを入れたものを平面にしてジグソーパズルのようにつなぎ合わせたり、鷲の形があっという間に鳩に変わったり、八面体の豚がくるりと一回転すると直方体状のハムに変身したり・・・、小道具を使いながら次から次へと繰り出される楽しいマジックの数々に、全員が目を輝かせながら釘付けになっていました。

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 講義が終了して記念撮影をした後にも、名残を惜しむように、質問をしたりアドヴァイスを求めたりしながら、教室の前方に集まってくる各国の高校生たち。そのひとりひとりに、秋山先生は優しく応えてくださっていました。

 秋山先生、本日は本当にありがとうございました。

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