2022年度 活動レポート 第83号:大阪工業大学

2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第083号 (オンライン)

タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)との国際PBLプログラム

大阪工業大学からの報告

 大阪工業大学情報科学部はオンラインでタイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)と国際PBLプログラムを実施し、9月4日に最終発表会を開催しました。今回も昨年 同様、シミュレートされたロボットの制御と画像処理を統合したプログラムの作成に取り組みました。

活動レポート写真1
集合写真

 オンライン交流プログラムの実施期間は、7/20~9/4までとし、コミュニケーションを深め、基本スキルを向上させることを目的とした事前学習も行いました。
 また、プログラムの開始前(6/29~7/19)には情報科学部の参加者だけで英会話や要素技術に関する学習を実施し、予備知識を習得しました。7/20には両校の参加者全員がオンライン上に会してキックオフイベントを開催しました。その後、両校揃っての事前学習を8/26まで実施しました。

 事前学習期間では、担当教員が用意したoViceやSlack、GitHubといったオンラインツールなどを駆使してプログラミング学習を進めると共に、文化交流課題として設定した両国のおすすめの食べ物をお互いに作って紹介する動画の作成に取り組みました。本学の学生側はカオニャオマムアンやパットガパオ、ガイヤーン、グリーンカレー、カオマンガイなど、 SIIT学生側は牛丼やおにぎり、焼きそば、とんかつ、餃子、みそ汁、お好み焼きなどをそれぞれの国内で購入した材料を使って調理し、お互いの国の料理を紹介しました。紹介した料理はこれからもお互いで作れるため、この交流は友好を深めるものとなったようでした。

 本番期間(8/27~9/4)には、事前学習で深めた親睦と修得したスキルでテーマ課題に取り組み、その成果を元にポスターと動画を作成しました。初日には、SIITのディレクターであるDr. Pruettha Nanakorn教授や本学の情報科学部学部長・塚本勝俊教授による挨拶を含めたオープニングセレモニーと最終日には、PBLの成果のお披露目となるFinal Competitionと表彰式、講評を含めたクロージングセレモニーも行われました。

 Final Competitionは2部形式で、第1部ではoVice上に配置したPBLの成果動画やポスターを自由に見て回るポスターセッション、第2部では各グループが自分たちの成果を発表する7分の口頭プレゼンテーションを行いました。ミニゲームでは事前学習で習得した認識技術を応用して、指の本数で回答するクイズや画面上で指定通りに指や顔を動かすゲーム,じゃんけんゲームなど技術とアイデアを凝らした楽しいゲームが数多く発表されました。また、自分たちでオリジナルのマップを作成したり、ユーザの指の向きでシミュレータ上のロボットを誘導したり、事前学習にはなかった内容に挑戦しているチームも散見され、非常に高いレベルの成果物にゲストの教員や学生を含めた参加者は大いに盛り上がりました。

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OIT学生の発表の様子
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教員講評の様子