2021年度 活動レポート 第1号:大阪工業大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第001号 (オンライン)

タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)と国際PBLプログラムを実施

大阪工業大学からの報告

情報科学部はさくらサイエンスプログラムの支援を受けて、オンラインでタイ・タマサート大学シリントーン国際工学部(SIIT)と国際PBLプログラムを実施し、9月4日に最終発表会を開催しました。この取り組みは2014年から実施しており、今年で7回目(2020年度はコロナ禍で中止)となります。

100人近くが参加した大規模な国際PBLとなりました

今年のテーマは、これまで実施していたReal World Game Programmingというロボット制御に関するものと、Image Processing Programmingという画像処理に関するものを統合し、次のような条件をクリアするプログラムの作成とシミュレートになりました。

  • オンラインシミュレータ上の仮想空間でロボットを自動制御し、仮想空間内に設けた複数のチェックポイントを訪問させる
  • 各チェックポイントではウェブカメラでとらえた体の動きや顔の表情をもとに処理が行われるインタラクティブなゲームを行う

プログラムの実施期間は、コミュニケーションを深め、基本スキルを向上させることを目的とした事前学習を含めると約2カ月と長めに設定しました。

事前学習期間(7/1~8/27)には、担当教員が用意したoViceやSlack、GitHubといったオンラインツールなどを駆使してプログラミング学習を進め、文化交流課題として設定した両国のおすすめの食べ物を紹介する動画の作成に取り組みました。すき焼きやたこ焼き、パットガパオ、パナーンカレーなど自国で馴染みの深い料理から、かっとっぽ、カブトガニ料理などの珍しいローカルフードまで、さまざまな料理を紹介した動画が作成され、非常に興味深いものになりました。

本番期間(8/28~9/4)には、事前学習で深めた親睦と修得したスキルでテーマ課題に取り組み、その成果を元にポスターと動画を作成。初日には、SIITのディレクターであるDr. Pruettha Nanakorn 教授や本学の情報科学部学部長・塚本勝俊教授による挨拶を含めたオープニングセレモニーと最終日には、PBLの成果のお披露目となるFinal Competitionと表彰式、講評を含めたクロージングセレモニーも行われました。

Final Competitionは、2部形式で、第1部ではoVice上に配置したPBLの成果動画やポスターを自由に見て回るポスターセッション、第2部では各グループが自分たちの成果を発表する7分の口頭プレゼンテーションを行いました。ロボットシミュレータを動かすだけではなく、動画にナレーションやストーリーを加えることで見応えのあるものにしたり、ミニゲームも作成し、じゃんけんやジェスチャー計算、視線で障害物を消去するものなど趣向を凝らした非常にレベルの高い成果物が公開され、ゲストの教員や学生を含めた91人の参加者は大いに盛り上がりました。Final Competition終了後には、参加者による投票で順位を決定。上位のチームには後日表彰状などを送るほか、参加者全員に修了証を授与する予定です。

学生はオンラインで成果物をプレゼンテーション
教員もオンラインで講評を行った

初めてのオンライン開催となりましたが、アンケートの結果、「国際PBLを楽しむことができたか」という問いについて両大学ともに90%前後の回答者から「強くそう思う」または「そう思う」という回答が得られました。また、「お互いの国に(より一層)興味を持ったか」、「海外研究支援などに参加してお互いの大学を訪問してみたいか」などの問いにも非常に多くの賛同が得られました。「実際に会って実施したかった」などの意見も多数あり、早くそれが実現されることが切望されますが、オンラインであっても、両大学の参加学生は非常に充実した国際交流の機会を得ることができました。

参加学生内訳

情報科学部学生18人、SIIT学部生30人

サポート大学院生

情報科学研究科8人

その他

大阪工大へのインターンシップ経験のあるSIIT卒業生1人

指導教員

情報知能学科

神納貴生 講師、小谷直樹 講師

情報システム学科

井垣宏 准教授、鎌倉快之 准教授、本田澄 講師

情報メディア学科

平山亮 教授、宮脇健三郎 准教授、村木祐太 講師

情報ネットワーク学科

杉川智 講師

SIIT教員

Dr. Waree Kongprawechnon、Dr. Toshiaki Kondo、Dr. Seksan Laitrakun、Dr. Somrudee Deepaisarn