2022年度活動レポート(一般公募プログラム)第081号 (Aコース)
マレーシア日本国際工科院(MJIIT)とのさくらサイエンスプログラム
—両校の教育交流の促進を目指して—
東京都市大学からの報告
2022年12月4日~10日においてマレーシア日本国際工学院(MJIIT)と科学技術体験コースでさくらサイエンスプログラムを実施し、10名の大学生、1名の引率教員を招へいした。
MJIITと本学は包括的な交流協定を締結していて、本学にとってMJIITは重要な海外交流校でもある。そのようなことからも、MJIITとはさくらサイエンスプログラムの開始時である2014年度からプログラムを毎年継続して実施してきている。COVID−19の影響で2020年度は延期で開催を見送り、2021年度はオンライン での実施となったが、2022年度、3年ぶりに対面での実施となった。
本学の世田谷キャンパスの3学部(理工学部、建築都市デザイン学部、情報工学部)によって、MJIITの教育研究内容を網羅できることから、3学部が共同でMJIITの学生を受け入れるプログラムをずっと実施してきた。プログラムの内容であるが、来日前に招へい学生の専門(興味)分野を聞き取りし、それぞれの招へい学生に合致した本学の研究室を3学部から探し、来日後にその研究室で本学の学生と共同でPBLに取り組んでもらうプログラムである。
本年度は理工学部の機械システム工学科に2名、電気電子通信工学科に3名、応用化学科に4名、情報工学部情報科学科に1名の学生をそれぞれ受け入れてもらった。本年度のプログラム概要を表1に示す。
日 付 | 活 動 内 容 |
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12月4日 | 来日 |
12月5日 | (午前)オリエンテーション・キャンパスツアー (午後)配属先研究室の教員・学生との顔合わせ PBLの開始 |
12月6日~8日 | 配属先の研究室で本学学生と共同でPBLに取り組む |
12月9日 | (午前)日本科学未来館見学 (午後)成果発表会、修了式 懇親会 |
12月10日 | 帰国 |
表1 さくらサイエンスプログラム概要
実験を重視する分野とシミュレーションを重視する分野があるが、個々の招へい学生がその学生の専門(興味)分野の研究形態に合わせた「小さい研究」を体験することができたと思う。
帰国の前日(12月9日)には、午前に日本科学未来館を見学し、午後は成果発表会と修了式、さらに懇親会を開催した。午後の一連の行事には招へい学生を指導して下さった教員、共同でPBLに取り組んだ本学の大学院生、学部生も参加して行われた。多くの招へい学生が取り組んだ課題は学生にとって新鮮なものであったようで、成果発表、質疑応答ともに良い緊張感に満ちていた。また、修了式には三木学長が出席し、招へい学生一人一人に修了証を授与した。
懇親会では両大学の学生が垣根なく交流する姿を目の当たりにし、本学の学生にとっても良い国際交流の機会となっていることを実感した。両校の学生が今後も交流を続けていってもらうことを願っている。