2021年度 活動レポート 第106号:東京都市大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第106号 (代替オンライン)

「マレーシア日本国際工科院(MJIIT)×東京都市大学」
『環境』をテーマに本格的なグループ討論

東京都市大学からの報告

 2022年2月24日、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「さくらサイエンスプログラム」により、マレーシア・マレーシア日本国際工科院(以下、MJIIT)と東京都市大学 理工学部・情報工学部・環境学部の学生・教職員が参加し、「環境」をテーマとするオンライン交流プログラムを行った。

 「環境」をテーマに設定した理由は、SDGsを背景に全世界が「環境」に対して強い関心を示していること、本学・環境学部とMJIIT・環境グリーン工学科ともに「環境」に関わる分野で高い研究業績を残していることにある。また、「環境」に対する問題、その解決への取り組み方等もマレーシアと日本では異なっていることから、このオンラインプログラムではその相違を学生同士が認識し、お互いに考える機会をグループ討論として持ってもらった。Zoomの機能のブレイクアウトルームはグループ討論に適した環境を提供してくれた。

 まず、プログラムの冒頭では、本学からは環境学部・環境経営システム学科 伊坪徳宏 教授が「ライフサイクルアセスメント」について、MJIITからは環境グリーン工学科Associate Professor Dr.Norhayati Abdullahが「廃水管理」についてのキーノートスピーチが行われた。その後、両国の環境問題について学生が発表を行い、さらに両大学のメンバーを混成して3つグループを構成し、両国の環境問題の相違(例えば、マレーシアでは問題になっているが日本では問題になっていない)を中心にグループ討論を行った。グループ討論には50分程度の時間を設定していたが「あっという間」に終わった印象であった。その後、各グループからの簡単な報告がなされ、グループ討論が終了した。テーマが「環境」に絞られたことで、全体のプログラムの一貫性がとれ、学生のグループ討論も円滑に行われ、充実したプログラムとなった。

活動レポート写真1
キーノートスピーチ
活動レポート写真2
学生の「環境問題」に対する発表

 今回は両校の学生が混成グループを構成しグループ討論を行ったが、本学の学生の英語力や発言力が懸念されたことから各グループにメンターを配置した。しかし、その懸念は杞憂であった。オンラインでの開催の場合はブレイクアウトルームの利用が英語でのコミュニケーションを促進する手段として適していることを確認し、今後の国際交流プログラムにも利用したい。本学のMJIITとの関係強化とオンラインプログラムの可能性を見出したプログラムであった。

活動レポート写真3
記念撮影