2021年度 活動レポート 第129号:芝浦工業大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第129号 (代替オンライン)

ヒューマノイドロボットNAOのプログラミング体験と地域連携・国際連携ワークショップ

芝浦工業大学 教育イノベーション推進センター 
教授 橘 雅彦さんからの報告

 ロボティクスの最新技術についての特別講義とグループ調査を通して、エンジニアリング知識の向上と国際交流を行うプログラムとして、日本、マレーシア、インドネシア、ベトナムの4か国の大学による合同ワークショップを、2022年3月9日~12日の4日間で実施した。東京ビッグサイトでの2022国際ロボット展(iREX)において、まずは芝浦工大の参加学生およびティーチングアシスタント(TA)が会場に足を運び、出展企業・大学・団体などにヒアリング調査を行った。そしてその状況を、スマートフォンとオンライン会議システムで、実況中継や録画、写真撮影したものを、海外大学の参加者がライブまたは、ファイル共有で見ることにより、世界最先端の技術知識を共有した。その上で4人1組のグループが、各自で設定したリサーチテーマに基づいて、ディスカッションしながら調査内容をサマライズし、最終日に合同でのプレゼンテーションを行う、という内容構成である。

活動レポート写真1
ワークショップ概要

 東南アジア諸国では、ドラえもんや機動戦士ガンダムといったアニメの人気が高いこともあり、日本のロボット技術に対する関心がもともと高いという背景ある。そして今回のワークショップでは、リモートながら世界と日本の最新技術に触れることができることから、各国の大学から多くの応募があり、最終的に69名が参加した。このiREXは、2年ごとに開催される世界最⼤級のロボット技術展⽰会で、国内外の産業⽤・サービス⽤ロボットや関連機器を一挙に見ることができ、また、AI、ICT、要素技術などロボットに関わる⾼度な技術にも触れられる。そしてこのワークショップは、iREXの主催である一般社団法人日本ロボット工業会、日刊工業新聞社、そして日本ロボット学会の後援を受けた産学連携としたことで、iREX出展各社には本学学生およびTAの取材依頼を快く引き受けていただくことが出来た。

活動レポート写真2
国際ロボット展にて①
活動レポート写真3
国際ロボット展にて②

 最終発表では、各グループが自分たちの関心にマッチしたロボット技術とその将来的な用途について、自由なアイデアを発表した。そこには、海外大学の教員も数多く参加し、多様な視点からプレゼンテーションにコメントすると共に、教員同士でも交流を深めた。そして海外学生たちからは、「次回は是非日本でこのワークショップと展示会に参加したい」という声が多数上がった。最後に、参加学生全員に修了証(Certificate of Completion)、労を惜しまず協力してくれたTAとプレゼンテーションを盛り上げてくれた海外教員に感謝状(Certificate of Appreciation)の授与で締め括った。

 パンデミックによる渡航制限で、交流が細りがちな海外協定校に対して、実践的なワークショップを提供することで友好関係を持続するとともに、オンラインのメリットを活かした多様性あふれる学習機会を提供することが出来た。また本プログラム前後には、異文化コンピテンシー調査(科研基盤研究(C)20K02947 研究課題名: 短期留学プログラム評価法の開発 -教職協働による異文化間コンピテンシーの醸成-)を実施し、オンラインプログラムの効果測定も行った。

 一方で、「やはり実際に日本に行き、日本の学生と一緒に学習してみたい」という声が高まった。そしてすぐに、ベトナムの大学と次年度のさくらサイエンスプログラムについて、具体的な協議を開始した。よって、2022年度には渡航型でのプログラムを実施したい。