2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第100号 (代替オンライン)
福井から東アジアへ
次世代の繊維産業を担うグローバル産業人材及びその指導者の育成
福井大学からの報告
本プログラムでは、福井県地場産業である繊維材料について、東アジアの若手研究者を育成することを目的としている。本プログラムの特徴は、繊維そのものを中心に置くとともに、化学、バイオ、ナノ工学など異なる分野の研究者および大学院生が、繊維材料を俯瞰して理解することにある。繊維産業におけるイノベーションのためには、従来の繊維に関する教養をベースに、国際的視点、複眼的視点が求められる。本プログラムでは、そういった実践的な国際的人材を育成することを目的としている。一連の活動を通じて、参加機関から本学博士後期課程への留学生獲得、国際共同研究など成果を挙げ始めてきた。
2021年度も、昨年度同様、新型コロナウイルス感染症の影響により、実招へいが叶わず、代替オンライン交流を実施した。2022年1月14日午後、2時間に渡りオンラインでの交流会を開催した。参加機関は、中国 天津工業大学、台湾 国立成功大学、福井大学の3機関である。交流会参加者数は、3機関合計で60名ほどであった。
交流会の冒頭では、まず、本学 理事(研究,産学・社会連携担当)/副学長 末 信一朗から挨拶があり、ついで天津工業大学 Zheng教授、成功大学 Chuang教授からコメントをいただいた。
交流会のメイン部分では、それぞれの大学から大学紹介および大学院生による研究テーマ紹介を計30分ずつ行い、その後質疑応答を行った。各大学の発表について、教員または大学院生から質問がなされ、活発な議論を行った。特に、コロナ禍においても研究を継続的に実施している様子を確認することができた。
なお、オンライン交流会の準備は、本学の大学院生・学部生を中心に行った。参加機関との日程調整、オンラインツールの選定、交流会のプログラム編成などを本学学生が行った。
最後に、コロナウイルスによる影響が収束し、次回は日本に来日し福井で会うことを願って、オンライン交流会を閉会した。本来であれば来日していただく予定であり、大変残念ではあったが、オンライン交流会で顔をあわせ会話できるだけでも、双方の様子をうかがえてとても有意義であった。