2021年度 活動レポート 第84号:北陸先端科学技術大学院大学

2021年度活動レポート(一般公募プログラム)第084号 (オンライン)

ホーチミン市師範大学とのオンライン交流会

北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科・情報科学系 
准教授 吉高 淳夫さんからの報告

 さくらサイエンスプログラムに採択されたホーチミン市師範大学学生の招へいプログラムは当初2020年の8月の実施を予定していました。日本だけでなく、ベトナムにおいても新型コロナウィルス感染の拡大抑制を理由とした出入国が制限される状況が続いたため、止む無く計画の実施を2021年度へ延期することとし、ご承認いただきました。2021年度も引き続き出入国に関連する両国の状況を確認しながら実施の機会を探ってきました。しかし、残念ながら2021年度内においても短期間の招へい実施は困難であることが確定的となったため、その代替として、2022年1月に代替オンライン交流会を実施したものです。

 当初は大学生9名と引率教員1名の計10名を招へい予定でしたが、オンライン交流会の実施と参加を呼びかけたところ、ホーチミン市師範大学からは、大学学部生15名、大学院生3名、教員9名の計27名にご参加いただけました。オンサイトでの交流、オンラインでの交流それぞれ一長一短があるかと思いますが、時間の都合が付けば地理的な制約無く、誰でも、何人でも参加が容易であることはオンラインでの交流の長所の一つでしょう。当初案では予定していなかった、相手方大学の多くの教員と議論ができたことは、予想していなかった嬉しい収穫でした。

 オンライン交流会では、日本の教育研究環境の紹介、本学の教育研究環境の紹介、研究室でのこれまでの取り組みについて紹介した後に、これらに関する意見交換を致しました。

 日本の教育研究環境に関しては、日本国内の国公立、私立大学の状況や、学会活動における研究交流の状況、産学官交流などについて紹介致しました。国内での会議、研究会等での研究交流は私たちにとって重要な活動の一つですが、コロナ禍でのオンラインやハイブリッド形式での学会活動がどのように進められているかについて幾つかの事例を紹介致しました。本学での教育研究環境に関しては、コロナ禍前に実施したさくらサイエンスプログラムによる過去の招へい事例の紹介、本学の教育システムと留学生受け入れ状況の紹介を始め、情報科学技術関連の研究環境の紹介を致しました。

 また、研究室のこれまでの活動に関しては、留学生の受け入れの状況と既卒留学生が取り組んだ研究テーマの紹介、企業との共同研究ならびに他大学との共同研究の事例について紹介するとともに、博士後期課程の留学生が現在取り組んでいる研究について、留学生本人から紹介してもらいました。

 その後の意見交換では、ホーチミン市師範大学生のインターン等としての受け入れや両大学間での共同研究の実施などに関して、新型コロナウィルスによる移動制限の将来的な影響を様々に勘案した上での可能性について議論しました。本交流は両大学間の連携をさらに進める意義あるものとなりましたが、実際に本学の研究環境や日本での生活を体験していただくことが叶わなかったのが残念でなりません。